ブラウン神父の不信

The Incredulity of Father Brown   1926

「ブラウン神父の復活」 (The Resurrection of Father Brown)
 南アフリカで聖職者として活動をしていたブラウン神父。神父はとある陰謀に巻き込まれ、殺害されてしまうことに! しかし、ブラウン神父は葬儀の最中生き帰り、見事復活を遂げる。そして機転により、自ら自分が巻き込まれていた陰謀の真相を暴く。

「天の矢」 (The Arrow of Heaven)
 ウェーン大尉を訪ねてきたブラウン神父であったが、大尉が“コプトの杯”を巡る事件に巻き込まれているという。その杯の所有者は皆不可解な死を遂げているというのだ。そしてブラウン神父が大尉を訪ねると、大尉が要塞化した屋敷の中で矢に射られて死んでいるのを発見する。ブラウン神父が見出した事件の真相とは!?

「犬のお告げ」 (The Oracle of the Dog)
 あずまやの中で起きた密室殺人事件。誰もそのあずまやの中には入っていないはずなのに、中には死体が残され、しかも兇器さえも残されていないという状況。さらに、その事件を予知するかのように一匹の犬が吠えだしていたというのである。果たして“犬のお告げ”の真相は!?

「ムーン・クレサントの奇跡」 (The Miracle of Moon Crescent)
 ムーン・クレサントという建物のなかで仕事をしていたウォレン・ウィンド。その場にいた、秘書と石油王が廊下に出ると、そこで宗教家とブラウン神父に遭遇する。神父が言うには、この建物のなかで何かが起きていると。4人がウォレン・ウィンドのいた部屋に引き返すと、そこには誰もいなかった。ウィンドが部屋から出た形跡はなかったはずなのに・・・・・・

「金の十字架の呪い」 (The Curse of the Golden Cross)
 呪われた金の十字架を持つ考古学研究家の教授。彼は自分の命が何者かに狙われているのではないかとおびえていた。船のなかで出くわした5人のうち、ただひとり信頼できそうなブラウン神父に悩みを打ち明ける。そして、目的地につき、船を下りて遺跡のあるところへ教授が向かうと、船に乗り込んでいた全員が同じところに来てしまい・・・・・・

「翼ある剣」 (The Dagger with Wings)
 富豪が死んだ後、遺産を継承した三人の息子と、継承できなかった一人の養子。その後、3人の息子には謎の翼が付いた剣が書かれた脅迫状が届けられ、次々と殺害されてゆく。そして最後の残った息子の家をブラウン神父が訪ねていくと、そこでさらなる事件が起きてしまう。その事件の様相を見たブラウン神父が見出した真相とは!?

「ダーナウェイ家の呪い」 (The Doom of the Darnaways)
 ダーナウェイ家に伝わる呪い。それは七代目の相続人が悲劇的な死を遂げることを予想しているように思えるもの。そしてオーストラリアから来た青年とダーナウェイ家の令嬢が結婚することとなったのだが、その青年に七代目の悲劇が訪れることとなる。謎の肖像画と一枚の写真から読み取れる真相とは!?

「ギデオン・ワイズの亡霊」 (The Ghost of Gideon Wise)
 三人の富豪が同時に殺害されるという事件が起きた。そうして、そのうちの一人が亡霊として現れるという噂が起こり・・・・・・。ブラウン神父が読み解く真相とはいったい??



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