<内容>
「まぼろしの犬」
「四つの署名」
「金ぶちめがねのなぞ」
「賞金をねらう男」
<感想>
栄えある論創海外ミステリの300冊目は、シャーロック・ホームズのジュブナイル小説・・・・・・って、今更ここで紹介するような作品かねぇ。紹介するまでもなく有名な、しかもジュブナイル小説をって。できれば、どこか別のところでやってもらいたい企画である。
本書には長編作品2編と短編作品2編が掲載されている。ここに訳されているものの特徴としてはワトソンが少年となり、ホームズを先生と仰ぎ、事件が語られてゆくというところ。少年少女には、より取っつきやすい設定になっている。
作品に関しては、今更語るまでもなく、有名作品なものであり、面白いのは当然のこと。さらにジュブナイル小説となっているので、非常にわかり易い。だからこそ、こういう趣向の作品であれば、子供が手に取ることができるような体裁で出版したほうがよいと思えるのだが。