裕福な<薔薇荘>に一人住む女主人が惨殺された。現場には一緒にいた住み込みのメイドが眠らされ縛られていた。彼女の話しでは最近一緒に住むようになったシーリアという若い女性が賊を手引きしたのではないかと･･････。そして、現にその女性は<薔薇荘>から姿を消していた。彼女の恋人であるハリーはシーリアは無実を信じ、パリの名探偵アノーに捜査を依頼する。

　誰もがシーリアが賊の一味であると考える。しかし残された証拠からアノーは事件が単純なものではないと判断する。現場から宝石が隠されていたまま盗まれずに見つかる。また発見された車の走行距離から、車はジュネーブを往復してきたのではないかと推理する。

　アノーは新聞で目撃者を求める広告をジュネーブにて出す。そして正にアノーが求む女性の目撃者が名乗り出てきたが、彼の元に到着する前に殺されてしまう。ただ、彼女があらかじめ手紙を出していたことから必要な情報が引き出されることに。

　そしてアノーらはジュネーブへと向かう。そこで待っていたのは･･････