Pierre Lemaitre  作品別 内容・感想

悲しみのイレーヌ   5.5点

2006年 出版
2015年10月 文藝春秋 文春文庫

<内容>
 身長145cmという小柄ながら、犯罪捜査部の班長を務めるやり手のカミーユ・ヴェルーヴェン警部。資産家の息子ルイ、浪費家のマレヴァル、守銭奴のアルマンという個性的な3人の部下と巨漢の上司ル・グエンらと共にカミーユはさまざまな事件を解決してきた。今回彼らが担当するのは、凄惨なバラバラ殺人事件。二人の女が異様な手口で殺害されているのが発見されたのである。この執拗にいたぶられた死体の状況は何を意味するのか? 事件を調べていくうちにカミーユは驚くべき事実に気がつくこととなり・・・・・・

<感想>
「その女アレックス」で一躍名をはせたピエール・ルメートルのデビュー作。しかも“アレックス”に登場していたカミーユ警部が登場するシリーズ第1弾でもある。

 この作品から読んでいくと、カミーユと彼をとりまく部下や上司との関係がよくわかる。そして、カミーユの妻であるイレーヌとの出会いと、現在妊娠中という状況も語られてゆく。

 本書では、これでもかといわんばかりに異常殺人が描写されてゆくこととなる。これらの事件は何を意味するのか? といったところがポイントとなるのだが、まさか作中でジェイムズ・エルロイの作品が取り上げられることになるとは・・・・・・

 本書のラストについては、「その女アレックス」を先に読んでいる読者にとってはだいたいが予想できるものとなっている。とはいえ、ここまでぶつ切りというか、大胆な終わり方をする話になっているとは思いもよらなかった。これは確かに、この作品から訳すよりも「その女アレックス」から紹介したのは成功と言えるであろう。

 この作品は400ページまでが第1部で、残り50ページが第2部となっているのだが、この第1部に対して大胆な仕掛けがなされている。とはいえ、そんなにグッとくるほどのものでもなく、地味な印象のままで終わっているのがもったいない。第2部でもっと壮大にと思ったところがページ数に限りがあったのかな? それとも、あえてぶつ切りにすることにより効果を狙ったのか??


死のドレスを花婿に   6点

2009年 出版
2009年07月 柏書房 単行本
2015年04月 文藝春秋 文春文庫

<内容>
 ベビーシッターの仕事をして日々の糧を稼ぐソフィー・デュゲ。彼女は以前、きちんとした会社に勤めていて、夫と共に幸福な生活を築いていた。しかし、彼女の記憶があいまいになり、そのことがもとでさまざまな事件を起こすようになり・・・・・・。ベビーシッターの仕事をきちんとこなしていたはずのソフィーであったが、ある日とてつもない事件を起こしてしまう。そうして、逃亡者となったソフィーであったが、そんな彼女がとる選択とは? そして、彼女の人生の影に見え隠れする真実とは!?

<感想>
 昨年、「その女アレックス」で一世を風靡したピエール・ルメートルの新作・・・・・・ではなく、2009年に柏書房から刊行された作品の文庫化。ノン・シリーズ作品であるが、こちらもなかなか読みどころがある内容。

「その女アレックス」を読んでいるゆえに、なんらかのどんでん返しが起こるのだろうな、と思って読むこととなるので、途中の展開についてもさほど意外性を感じるというほどのものでもない。ただ、身の毛がよだつ恐ろしい犯罪を目の当たりにすることとなり、こんなことが自分の身に降りかかったらと思うと、震えがとまらなくなるような内容。

「死のドレスを花婿に」というタイトルは秀逸。物語の導入から、展開、そして結末までと、情念のこもった復讐劇に惹かれてしまうこと間違いなし。


監禁面接   6点

2010年 出版
2018年08月 文藝春秋 単行本

<内容>
 企業の人事部長であったアラン・デランプル、57歳。彼は4年前に職を追われ、アルバイトをしながら日々をしのぐ毎日。そんな彼の前に、久々の朗報が届く。一流企業の最終試験に残ったというのだ。しかも、その最終試験は特殊なもので、企業の重役たちが集められた際、偽のテロリストが現れ、彼らを監禁し、拘束された者達に対し尋問を行うというもの。あまりにも特殊な試験内容に妻は反対するものの、アランは正社員待遇に取り付かれたかのように、試験に対する準備を着々と行っていく。しかし、その試験が始まる際に、アランはとんでもない情報を仕入れてしまう。そのうえで、アランが試験当日とった行動とは!?

<感想>
“監禁面接”というタイトルが表す、その奇妙奇天烈な面接場面が主なのかなと思ったのだが、その場面がなかなか始まらず・・・・・・

 序盤は、57歳の失業者アランが奔走する様子が描かれている。アルバイト生活から逃れ、正社員待遇の就職口を見つけたいと思っているアランが、好待遇の仕事を見つけ、なんとかその最終試験までこぎつけることに。しかし、その試験内容がとんでもないもので、会社の重役たちを秘密裏に集め、そこで偽のテロリストを登場させ監禁させる。その状況下で重役たちに訊問を行うというのが最終試験だというのである。

 読者が期待するのは、あくまでもこの試験の場面であると思われるのだが、それがなかなか始まらない。その本当に行われるのかどうかもよくわからない試験に対して、アランは大金を投じて下調べをし、試験に臨もうとする。その家庭を崩壊させてまでも未知の仕事にありつこうとする様相には、滑稽を通り越し、もはややり過ぎというようにも。

 作品の前半はそうした様子が長々と続き、展開としては微妙と思えた。しかし、中盤の“監禁面接”が行われて以降は、リーダビリティが俄然増すことに。ただ、肝心の“監禁面接”の場面があっさりとし過ぎていたような。あとは、ただただアランの不遇が語られているだけという気がして、消化不良気味。

 それなりに面白い場面とか、意外な展開もあるのだが、全体的に構成が微妙であったかなと。作品全体が長いとは思えないが、長く描く場面と、短く描く場面のバランスがとれていなかったような。まぁ、ルメートルの初期作品という事もあり、しょうがないのかなとも思われる。結局ミステリというよりは、中高年男性の哀歌というようなところに落ち着く内容。


その女アレックス   7点

2011年 出版
2014年09月 文藝春秋 文春文庫

<内容>
 警察に女性が襲われ、車に押し込まれ誘拐されたという通報がなされた。事件を目撃したものの証言により警察たちは誘拐捜査にとりかかる。その捜査の主任となるのはカミーユ・ヴェルーメン警部。新潮145cmという小柄な警部は優秀であるものの、妻が誘拐事件により殺害されたために腑抜けとなっていた。しかし、それを心配したカミーユの上司ジャン・ル・グエンは、あえて困難な捜査に取り掛からせたのである。カミーユらは捜査に取り掛かるものの、誘拐された女性の家族からの通報もなく、被害者を特定できず日に日にあせる始末。一方、理由もわからずにさらわれた女性は、誘拐犯から木箱に閉じ込められ、瀕死の状態になりつつあり・・・・・・

<感想>
 2014年、一番の話題作。ランキング等で1位を総なめしていた作品ということで、さっそく購入し年内のうちに! と思い読んでみたが、これが予想外の面白さ。

 物語は一人の女性が誘拐・監禁されるところから始まる。するとすぐに、その誘拐された女性を追う刑事たちの捜査が始められる。この女性と刑事たちの二つのパートが並行して話が進められてゆく。

 最初は、本のページ数の割には速い展開で、話がもつのかといらぬ心配をしてしまった。するとこの作品は三部構成になっていることに気づき(目次に書かれているが)、その章が変わることによって、本書の主人公ともいえる女性・アレックスに対して異なる印象を抱くこととなるのである。1部の監禁された被害者であるアレックスから、2部、3部と全く異なる様相が待ち受けている。

 色々と書いてしまうとネタバレになるので、内容についてはこのくらいにしておくが、これはとにかく余計な情報を入れずに、ひとまず読んでもらった方がよい作品である。今年の話題作であるがゆえに、色々と情報が入ってきてしまうかもしれないのでご注意願いたい。

 また、本書はシリーズ作品でもあり、その2作目という位置づけ。シリーズの主人公は捜査する側の刑事たちであり、際立って背の低い主任警部、その上司である巨漢の部長、洗練された金持ちの刑事、そして貧乏くさいドケチの刑事の4名が活躍する。1作目に先だって、本書が紹介されたようであるが、この作品が有名になった故に、他のシリーズ作品も次々と翻訳されることであろう。今後の動向に注目したいフランスの警察シリーズ作品。


わが母なるロージー   6点

2012年 出版
2019年09月 文藝春秋 文春文庫

<内容>
 パリで爆破事件が発生した。カミーユ警部が捜査に駆り出され、砲弾を使用した爆弾が仕掛けられていたことがわかり、さらに捜査を進めようとする中、突如犯人と名乗るものが出頭してきた。男がいうには、あと残り6つの爆弾を仕掛けていると。そして、その爆弾のありかを引き換えに、とある要求をしてくるのであったが・・・・・・

<感想>
 なんとなくでルメートルが書いたようである、カミーユ警部が主人公の外伝作品。中編というくらいの薄さ。

 とはいえ、中編であってもそれなりに読ませてくれる作品になっていることは間違いない。なさけなさそうな爆弾魔とカミーユ警部の戦いを描いた作品であるのだが、その爆弾魔の真の目的がわからず悩まされるカミーユ警部。警察に出頭してきた爆弾魔であるが、なぜか肝心なことは話さず、警察に要求のみをする。カミーユ警部のなかでは彼の行為や言動すべてに矛盾を感じ、その違和感をぬぐうことができない。そんな違和感を抱えたまま、事態はとんでもない結末を迎えることに。

 意外と面白く読めた作品。中編ゆえのスピーディーさが光る内容ともいえよう。カミーユ警部の必至の奔走をよそに、待ち受けるエンディングに対し、なんともいえない気持ちにさせられてしまう。


傷だらけのカミーユ   6.5点

2012年 出版
2016年10月 文藝春秋 文春文庫

<内容>
 カミーユ警部の新たな恋人となったアンヌ・フォレスティエ。彼女はある日、仕事に出かけるために家を出ると、宝石強盗に遭遇し、瀕死の重傷を負う羽目に陥る。知らせを聞いたカミーユは被害者の女性が自分の恋人であることを周囲に知らせず、強引に捜査権を奪い取り、自ら事件を解決しようと奔走し始める。また、何故か強盗犯は、執拗にアンヌの命を狙おうとし・・・・・・

<感想>
 カミーユ・ヴェルーヴェン警部が活躍するシリーズ第3作品目であり、本書でシリーズ完結となっている。

 最初にカミーユの恋人であるアンヌが宝石強盗事件に巻き込まれ、嫌というほど痛めつけられ、その後カミーユがその事件を捜査してゆくこととなる。ただ、カミーユはこの事件に関わる際に、恋人が被害者になったということで、上司に嘘をついてまで事件捜査を嘘強引に奪い取り、独断で行動してゆくこととなる。そうした内情が上司に知れれば、捜査を打ち切られるどころかクビになりかねないギリギリの状況の中、カミーユは孤独な捜査を強いられる。

 本書の特徴は、いつものルメートルの作品らしく、最初に抱く物語の印象が、徐々に話が進むにしたがって、全く異なるものになってゆくというところ。この辺については、当然ネタバレとなってしまうので是非とも読んで確かめてもらいたい。さらに、もうひとつの特徴は、シリーズらしさが出ているということ。ゆえに、まだ「悲しみのイレーヌ」や「その女アレックス」を読んでいない人は是非ともそちらから順に読んでいってもらいたい。そうすれば本書に対する印象も格段に強くなることであろう。シリーズが終わってしまうのが、もったいないと思えるくらいの良作であった。


天国でまた会おう   6点

2013年 出版
2015年10月 早川書房 単行本 (単行本、文庫同時発売)
2015年10月 早川書房 ハヤカワ文庫(上下)

<内容>
 1918年、戦争も終わろうとした矢先、ドイツ軍とフランス軍の最後の戦いが幕をあける。そのとき、アルベールは見てはいけないものを見てしまい、上官であるプラデルにより穴に落とされ生き埋めにされてしまう。それをペリクールにより助けられるのだが、当のペリクールは砲弾により顔の半分を失うこととなる。戦後、アルベールは心身共に傷ついたペリクールを介護しながら暮らすこととなるのであったが・・・・・・

<感想>
 ピエール・ルメートルの最新作であるが、今までの作品と打って変わって、戦後の世界を舞台とした大河ドラマのような小説である。

 オープニングに、マイヤールというどこか間の悪い兵士が、見てはいけないものを見たことにより、戦場で殺されそうになるのだが、幸運にもペリクールという兵士に助けられる。しかし、そのペリクールがマイヤールを助けたことにより大怪我をし、顔の半分を失うこととなる。

 ここで最初に感じたのは、プラデルという将校がここまで大きな造反劇を企てたにもかかわらず、何の問題も起きずに素通りしてしまったとことに違和感を覚えた。特に戦場という特異な場所であれば、マイヤールやペリクールにも親しくしている仲間たちがいるはずで、そうした人物がいっさい出てこずに、二人だけが閉鎖した世界にいるような感じで話が進んでいくというのはどうかと思われた。

 ただ、これが著者の意図として、できる限り最小限の主要登場人物のなかで物語を推し進めていきたいと考えていたのではないかと思い当たる。この作品の中盤では、マイヤール、ペリクール、プラデルを含めた5人の人物が主となり、徐々に複雑な相関関係が築きあげられてゆくこととなる。そうして、最終的に、それら一同が介したときにどのようなカタストロフィを迎えることとなるのかと期待して読んでいった。

 ただ、最後の終わりについては、やけにあっさりめであったかなと。むしろ、臭いところには蓋をすると言わんばかりに、すんなりと幕が下りてしまうのである。最後の最後でもうひと波乱あると思っていたので、結末についてはやや期待外れ。中盤で構築されてゆく、主要登場人物らの相関関係が見事だと思えたので、ラストはもったいなかったと強く感じてしまった。


僕が死んだあの森   6点

2016年 出版
2021年05月 文藝春秋 単行本

<内容>
 村で暮らす12歳のアントワーヌは、彼になついていた隣に住む6歳の男の子を誤って殺してしまう。死体を隠して家に帰るアントワーヌであったが、いつ真実が知られるかとおびえながら暮らす羽目に。そうしたなか、隣の家の親は戻ってこない息子を心配し、警察に相談し、大規模な捜索が行われることとなる。メディアも村にやってきて、村中が大騒ぎになる中、大規模な嵐が村を襲うこととなり・・・・・・

<感想>
 少年の“罪と罰”を描いたかのような作品。思わぬ形で犯罪を犯してしまった少年のその後の人生を描いたもの。その少年の人生が、皮肉が効いているというか、なんともいえないような道筋をたどることとなっている。

 一見、不器用過ぎて、もっと器用な生き方もあったのではないかと思われるのだが、森で少年を殺害してしまった過ちにより、全ての人生がそこでからめとられてしまったのかもしれない。結局のところ、どう転んでもより良い人生というものは辿れなかったのではなかろうかと思われてならない。


炎の色   6点

2018年 出版
2018年11月 早川書房 単行本 (単行本、文庫同時発売)
2018年11月 早川書房 ハヤカワ文庫(上下)

<内容>
 大物銀行家であるマルセル・ペリクールが亡くなった。その後を受けて銀行を継ぐこととなったのは娘のマドレーヌ。しかし、マドレーヌはマルセルの葬儀の最中に息子が事故を起こし大けがを追い、その息子の世話にかかりっきりとなる。そうしたなか、マドレーヌの資産を狙う陰謀が進められてゆき・・・・・・

<感想>
「天国でまた会おう」の続編ということで、ミステリというよりはドラマのような小説。何気にしっかりと、前作のその後のことが描かれており、前作から続けて読んだほうが楽しめそうな作品。ただ、基本的に内容は今回の事象のみで語られているので、本作のみでも楽しむことができる。

 最初はミステリっぽくないということで、あまり興味がわかなかったものの、読んでいくうちに内容に惹かれ、楽しんで読むことができた。序盤は単にペリクール一族の衰退が描かれているという感じの内容であるのだが、中盤以降はマドレーヌの逆襲というか、復讐劇が描かれており、それがなかなか楽しめた。

 資産家の娘ながら公然と愛人を家に連れ込み、やがて皆に見放されることとなるマドレーヌ。何故か祖父の葬式中に皆の前で飛び降り自殺を図ったマドレーヌの息子ポール。兄を頼りにしていたゆえに、その死に途方に暮れる国会議員のシャルル・ペリクール。ポールの家庭教師でありマドレーヌの愛人であるアンドレは新聞記者として独り立ちする野望を持つ。銀行の上級管理職員ながらマドレーヌとの結婚を反故にされたことを恨むギュスターヴ。その他にも魅力的でわかりやすい登場人物らが満載。

 復讐劇に関しては、あまりにもうまく事が運び過ぎというか、いかにもご都合主義的であるのだが、それゆえに気楽に楽しめる小説になっているという感じ。これは読見応えのある小説であったと、ルメートルの作家としての力量に感嘆。


われらが痛みの鏡   5.5点

2020年 出版
2021年06月 早川書房 ハヤカワ文庫(上下)

<内容>
 1940年、パリにドイツ軍が攻め込もうとするなか、人々の運命が大きく変わりはじめる。教職につきながらレストランでウェイトレスのアルバイトをする30歳のルイーズ。彼女は常連である老医師によって、数奇な運命にもてあそばれることに。軍人のガブリエルは、不良軍人のラウールに目を付けられ、厄介ごとに巻き込まれそうになる。そして、いかさまを働きながら各地を転々とするデジレは・・・・・・

<感想>
「天国でまた会おう」「炎の色」に続く三部作の完結編。といっても、前作に出てきた一部の人が登場するというくらいで、シリーズというような関連性は特にない。ゆえに、この作品単体で読んでも問題はない内容となっている。

 第二次世界大戦が始まろうとする中、フランスを舞台に描く群像劇。女性教師であり、レストランでウェイトレスの副業をしているルイーズは、常連客である老医師の誘いにより、事件に巻き込まれることに。そして、彼女は母親の知られざる生涯と生き別れの兄の存在を知ることとなる。一方、軍人のガブリエルは、不良軍人のラウールに目を付けられ、常に厄介ごとに巻き込まれることとなる。しまいには脱走兵としてラウールと共に追われる羽目になってしまう。そして、いかさまを働きながら、各地を転々とする謎の詐欺師・デジレ。この3つのパートを主体として物語は語られてゆく。

 という作品であるのだが、特に盛り上がりもせずに、平坦な流れのまま終わってしまった。別にミステリ的な仕掛けや、盛り上がりもなく、ただ単に戦時中を描いた物語という感じ。普通の歴史小説を読まされただけという印象。




作品一覧に戻る

著者一覧に戻る

Top へ戻る