ペルソナ探偵


 作家を志す六人の男女が集う <星の海 チャットルーム>。星の名前をハンドルネームに同人誌を作る彼ら。

 カストル(男?)主宰者、常に冷静。名探偵!?
 アンタレス(男?)ものごとをストレートに表現する。
 スピカ(女?)はつらつとした女の子。
 ベガ(女?)皆が認めるすばらしい小説を書く。ミステリアス。
 ポルックス(男?)SFや冒険小説を書く。大学生。理屈屋。
 カペラ(女?)年上の女性?不倫小説を書く。


「フィンガーマジック(スピカの事件簿)」
 女子高生のスピカはロック・バンド<ミリオン・スマイル>のコンサートに行くためのお金が欲しく、バイトを探していた。インターネットのバイトを探しているとき、「児玉探偵事務所」の所長(といっても一人だけの会社)からメールが届く。依頼内容は今夜十時に事務所に来てもらいたいというものであった。
 スピカは友人と友人のボーイフレンドと連れ立って、事務所に行ってみる。そこには依頼内容の指示があり、「壁のスライド式のスイッチを押し下げる」、そして帰ることと。そしてスイッチを押して、彼女達は帰っていった。すると翌日、彼女の銀行口座に十万円が振り込まれていたのだった。
 お金のことが気になりもう一度友達と探偵事務所へ連れ立っていってみると、家の中には何者かに襲われた児玉が倒れていたのであった!!


「殺人ごっこ(アンタレスの事件簿)」
 アンタレスを含めた、S大学演劇部6人は山小屋でサバイバル合宿を行うことにした。しかしアンタレスは些細なことでジュン(高橋順一)と喧嘩中であり、気まずい雰囲気がただよう。(他のメンバーは部長の小野清治、高森真希、中堀恵、赤城真由美)また近くで妙な人物を見たとの話も・・・・・・
 そして部長はここで劇の研究もかねて、<殺人ゲーム>を行おうと提案する。6つの箱の中の一つにおもちゃの拳銃を隠し、6人は箱を選んでいく。拳銃の入った箱を選んだものが殺人鬼の役となり、全員を殺害(拳銃を撃つと水性の液体が出る)しなければならない。全員殺害する前に殺人鬼の正体がばれると負けになるというもの。勝者には賞金を!ということになり俄然もりあがる一同。
 そして<殺人ゲーム>が始まる。しかし、どこからともなく聞こえた他の銃による銃声、徘徊する不審人物。ゲームのはずが陰惨なる連続殺人に・・・・・・。ゲームの影にはある作為的な仕掛けが・・・・・・


「キューピッドは知っている(カペラの事件簿)」
 石原茂が死の直前に書いたと思われる手記。そこには彼が<キューピッドの木>をみながら凍死してゆく様が書かれていた。
 茂の妻であるカペラ。カペラは茂とはメルボルンで知り合った。そして結婚のきっかけとなったのがオーストラリアにある<キューピットの木>であった。
 茂は半年前に失踪した。カペラが茂の浮気を責めたことが原因だった。彼を探すためにカペラは雪の降りしきる中、<小堀食品>というもう閉鎖された会社へと向かう。そこには<キューピットの木>とよく似た<ごん太の木>というのがあるのだった。そしてその<小堀食品>に住む美穂という女が住んでいる。茂の浮気相手だった。
 カペラは美穂に会い、ここで茂は死んだのだと、あなたが茂を殺したのだと彼女を責めるが・・・・・・


「五人プラスひとり(ポルックスの事件簿)」
 カストルから皆にメールが届いた。緊急の件で全員に集まってほしいと・・・・・・
 あつまった皆にカストルは、ベガが死んだことを皆に告げる。自殺だったと。さらにカストルはこの中の誰かがベガを脅迫して死に追いやったのだというのだが・・・・・・



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