一言、二言

過去の一言、二言
 2007年02月27日  ヘンリー・ウェイドって
 この間、原書房の「議会に死体」という作品を買ったのだが、その著者のヘンリー・ウェイドという名前、聞いたことがあるようなないような・・・・・・。  そこで、調べてみると
 「推定相続人」(国書刊行会 世界探偵小説全集13)
 「警察官よ汝を守れ」(国書刊行会 世界探偵小説全集34)
 「塩沢地の霧」(国書刊行会 世界探偵小説全集37)

・・・・・・既に3冊も読んでいた、持っていた。なのに、今思い起こしてもあまり印象がない。HP上に自分で書いた感想があるので読んでみたのだが、どの作品も読みやすかったようではあるが、これといった決め手に欠けていたという感想ばかり。今度の「議会に死体」は何か大きな決め手を見せてくれればなぁ、と思いつつも、いや、その平凡さが作風だという可能性も充分にある。別にサプライズ性にこだわらなくてもいいのだが、1冊くらいは著書にそういう代表作があってもよいとも思わないでもない。と、まぁ、いろいろな事を考えながら楽しみつつ、読んでみようと思っている。

 2007年02月24日  続けて購入、続けて更新
 本日の購入本
 「議会に死体」 ヘンリー・ウェイド(原書房:ヴィンテージ・ミステリ)
 「少年探偵ロビンの冒険」 F・W・クロフツ(論創海外ミステリ62)
 「晩餐は「檻」のなかで」 関田涙(原書房:ミステリー・リーグ)

 連日、うまい具合に新刊が出ており、そのおかげで毎日のように更新している。今日は「議会に死体」だけを捜しに行くつもりであったが、ちょうど良く論創海外ミステリとミステリー・リーグの新刊を見つけることができた。

「議会に死体」は誰がわずかな時間の間に議員を殺害する事ができたのかを問う、アリバイ崩しミステリとのこと。これは久々に本格ミステリを堪能できるのでは!?
 論創海外ミステリの新刊は、なんとクロフツによるジュヴナイル・ミステリ。これはなんとも変わった趣向といえよう。
 ミステリー・リーグ今年最初の新刊は関田涙氏の新刊。72時間という限られた時間の中、檻の中で7人の男女による“仇討ちゲーム”が進行されるミステリとのこと。これだけ読んだ限りでは何が何だかわからない。どのような作品になっているのか、読むのが楽しみである。

 2007年02月23日  今日も本屋へ
 本日の購入本
 「西尾正 探偵小説選T」 (論創社:論創ミステリ叢書)
 「ミハスの落日」 貫井徳郎(新潮社)

 貫井氏の今までの新刊はたいてい買っていたのだが、前作「空白の叫び」で消化不良を起こし、今作は買うかどうか迷っていた。それで本屋で実物を見て決めることにした。実際実物を見てみると、短編集とのことで無理に買わなくてもいいかなと思ったのだが、かえってそちらのほうがとっつきやすいかと思い、結局購入する事に。前作がくどかったから、今作はあっさり目のほうがいいかなと思っているのだが。もしくはガチガチの本格推理小説であればなおのこと良いのだが。

 2007年02月22日  KAPPA-ONE
 本日の購入本
 「バロックライン」 樹月弐夜(カッパ・ノベルス:KAPPA-ONE)
 「ルナ」 沖水幹生(カッパ・ノベルス:KAPPA-ONE)

 結局“KAPPA-ONE”の新刊は購入する事に。しかし、買って内容を読んでみたものの、ジャンルとしてはわかりにくく、伝奇というか、冒険活劇というか・・・・・・なんとも今後ますます“KAPPA-ONE”を追いにくくなってゆく内容である。ただし、それが面白いか面白くないかは別なので、そのへんは読んで判断してみたい。
 とはいえ、本当ならミステリ路線を歓迎したいのであるが。

 2007年02月21日  今日は何も買えず
 そろそろカッパ・ノベルスの新刊が出ているだろうと思って本屋に行ってみたのだが置いてなかった。本屋によっては置いてあるところもあるのかな?
 今月は、2年ぶりに“KAPPA-ONE”の新刊が出るという事なのだが、どうやらミステリではなくSFよりであるそうなので、未だに買うかどうか迷っているところ。とりあえず現物を見てから決めよう。明日にでも別の本屋に行こうと思っている。

 出ないといえば、ミステリーランドの新刊。どうやらこちらは来月に延びたよう。3月の上旬くらいには出るのだろうか?

 さらに出ないといえば、何度も出るようなことが書かれていてなかなか出ない本が佐藤友哉氏の「灰色のダイエットコカコーラ」と山田正紀氏の「神獣聖戦 Perfect Edition」。前者はなんで出ないのかわからないのだが、後者は長大になりすぎたため、なかなか収拾がつかないとか。と、いってもどちらも出るか出ないかが気になるだけであって、買う気はぜんぜんないのだが。

 後は今月の新刊残りは今週末と来週初めに一気に出るようである。月末はまた大散財となりそうだ。

 2007年02月17日  SFが読みたい! 2007
 先日買った「SFが読みたい! 2007年度版」の感想をちょこっと。
 国内の作品はなんといってもハヤカワJコレクションが強い。まぁ、強いとか言うよりは実質的なものを考えると、他の出版社からSF作品自体があまり出ていないということであろう。今年はベスト10圏内はかなりSFらしい作品が集まっていると思えたが、20位以内はSF以外の作品もちらほら見えるし、例年ではベスト10内にさえも「これってSF?」と言いたくなるような作品が多い。ということで、SF作品を出す事に取り組んでいるJコレクション自体がすごいということであろう。ミステリの場合は色々な企画が続々と行われるのに対して、SFに関してはJコレクションに続くものが見当たらない。今年あたりは、SF方面に関してなんらかの変化があるのだろうか??

 それに対して、海外SFはいつも豪華なものとなっている。ただ・・・・・・1位の作品が「デス博士」って・・・・・・SFの敷居って高いなぁと感じずにはいられない。このへんはSFがポピュラーになりきれないという反面、だからこそ純度を保てるのだということでもあるのかもしれない。
 ただ、海外作品は国内に比べれば国書刊行会や河出書房などで色々と企画を行っているし、またベテランの著者の未訳作を掘り起こしたりといろいろな活動が見られるので、読む作品を探すのには困らない状況と言えるだろう。そういった中でSF作品は多くの本の中から良書を自分で見つけるのは難解であったりする。だからこそこの「SFが読みたい!」が役にたつのだが・・・・・・これを見て「デス博士」を読もうと思った人のうち、どれだけがついて行けるやら。

 と、中身を見ているうちに気になる記事を発見! 今年中の読了を目指している「エルリック・サーガ」が3月に出る7巻をもって完結するのだが、なんとその後すぐに「エレコーゼ」が5月、7月に、「フォン・ベック」が9月、11月に出版されるとの事。・・・・・・一気に先の長い話となってしまった。いや、とりあえず「エルリック・サーガ」だけは今年中に読み終えよう(現在2巻まで読了)と新たな誓いを立ててみたり。

 2007年02月15日  昨日の購入本
 昨日はつい、誰も望まないような企画をやってしまったがために、購入本を紹介する事ができなかった。
 てなわけで、昨日の購入本はこちら
 「目くらましの道」 ヘニング・マンケル(創元推理文庫 上下)
 「SFが読みたい! 2007年版」 SFマガジン編集部編(早川書房)
 「物しか書けなかった物書き」 ロバート・トゥーイ(河出書房新社《KAWADE MYSTERY》)

 なんといっても注目作はヘニング・マンケルの新刊。全3冊は去年までに読み終えることができたので、今年はリアルタイムでマンケルの作品を読むことができる。スウェーデン社会をえぐる、極太の刑事小説はいったい何を見せてくれるのか!?

「SFが読みたい!」の内容については、日を改めて。
<KAWADE MYSTERY>の新刊は聞いたことのない作家、ロバート・トゥーイの短編集。これも「クライム・マシン」のように今年の注目作品に成り上がるのことができるのか、楽しみな一冊である。

 2007年02月14日  今日はなんの日?
 H・R: バレンタイン、フゥッーーーーー
 ugnol:もう2月14日か、早いなー
 H・R: ugnol さんには全く関係のない行事ですね
 ugnol:ほっとけ

 H・R: そんなわけで、恒例! こんな“バレンタイン・ミステリー”が読みたい!!
 ugnol:恒例だったか?

 H・R: 「毒入りチョコレート殺人事件」
 ugnol:いや、そういう作品は既にあるから

 H・R: 「2月14日の悲劇」
 ugnol:事件は起こらずにチョコをもらえなかっただけっていうオチだったり

 H・R: 「チョコレート・ゲーム」
 ugnol:その作品もあるけれども、バレンタインとは何ら関係ないから

 H・R: 「チョコっと DEATH」
 ugnol:短編とかでありそうなタイトル

 H・R: 「聖バレンタイン城の事件」
 ugnol:ありそうで、なさそうなタイトル

 H・R: 「チョコレート城の殺人」
 ugnol:お菓子の家か? って、童話みたいだな

 H・R: 「不○家事件」
 ugnol:いや、この時期そのネタはまずいだろ

 H・R: 「踊るペ○ちゃん」
 ugnol:だから止めとけって

 H・R: 「チョコレート大戦争」
 ugnol:ものすごくチョコが欲しい男の話だったりして

 H・R: 「バレンタインの功績」
 ugnol:ロッテの優勝の話か?

 H・R: 「バレンタインに聞いてみろ」
 ugnol:ロッテの監督に聞けってか?

 H・R: 「バレンタイン殺人事件」
 ugnol:・・・・・・とうとう殺しちゃったよ

 2007年02月09日  一週間ぶりの新刊購入
 最近の購入本
 「朱の絶筆」 鮎川哲也(光文社文庫)
 「警官倶楽部」 大倉崇裕(祥伝社ノン・ノベル)
 「空から見た殺人プラン」 柄刀一(祥伝社ノン・ノベル)

「朱の絶筆」は講談社文庫版で読んだ事があるのだが、だいぶ前のことなので、この機会に読み直すために購入・・・・・・というか光文社文庫でそろえるためでもあるのだけれど。

 大倉氏の新作は「無法地帯」以来のバカバカしそうなことをやってくれそうな作品。警官オタク達が迷走するノンストップ・サスペンス

 柄刀氏の新作は毎年恒例となった龍之介シリーズの新作。このシリーズ、なかなか本格推理小説として濃いことをやってくれている。表紙がアニメっぽいからといって侮る事なかれ。まだシリーズを読んだ事のない人は祥伝社文庫での購入をお薦め。

 2007年02月07日  2月の気になる本は?
 H・R: 暖冬、フゥーーー!
 ugnol:・・・・・・確かに暖かい

 H・R: この暖かさに乗って、今月も飛ばしますよー
 ugnol:はいはい

 H・R: そんなわけで、今月のお薦め本をどうぞ
 ugnol:どんなわけだよ! ・・・・・・って、まいいや
    今月のお薦めというか、もっとも期待しているのはなんといっても道尾氏の新刊だろ

 H・R: あぁ、新潮社から出る「固めの猿」ですね
 ugnol:“固め”じゃなく“片眼”だよ! どんな猿だよ!!

 H・R: いや、日光にある石の猿のことかと
 ugnol:勝手に決めるなよ! 「片眼の猿」だからな

 H・R: ふんふん、で、他には
 ugnol:(自分から吹っかけて、軽く流しやがる・・・・・・)
    あとは、久々の原書房ミステリー・リーグの新刊「晩餐は「檻」のなかで」

 H・R: これは関田涙さんの新作ですね
 ugnol:そう、去年の「時計仕掛けのイヴ」に続いての新刊だ

 H・R: 原書房といてば海外ミステリでヘンリー・ウェイドの作品が出るようですね
 ugnol:これも来月末に出る予定の「議会に死体」

 H・R: 海外といえば河出ミステリの新刊も出ますね
 ugnol:ロバート・トゥーイの「物しか書けなかった物書き」。まぁ、純然たるミステリかどうかは疑問だけどね

 H・R: せっかく最近、論創海外ミステリが一冊ずつしかでなくなったのに、
    これだけ他の海外作品が出てしまうと読んでる暇がないですね

 ugnol:そう、結局、河出ミステリと長崎出版から別々の作品が出てしまうと、月3冊の新刊になっちまうからな

 H・R: まぁ、そんなこんなで今月も読書に忙しい月になりそうですね
 ugnol:ちなみに H・R のお薦め本はないのか

 H・R: 私のお薦めは「SFが読みたい! 2007年版」
 ugnol:ミステリじゃないし! しかも小説でもないじゃねぇか!!

 H・R: そんなこんなで、2月もハード・リーダー、フォフォフォ、フォーーーーッ!!!
 ugnol:・・・・・・もうなんでもいいや



 2007年02月03日  週末買った本
 最近の購入本
 「少年検閲官」 北山猛邦(ミステリ・フロンティア)
 「名探偵たちのユートピア 黄金期・探偵小説の役割」 石上三登志(東京創元社)

 常に買い続け、読み続けているミステリ・フロンティアはともかくとして、結局石上氏のミステリ評論を買ってしまった。法月氏の評論は踏みとどまったのに、こちらは勢いで買ってしまった。買ったからには必ず読まねばと思いつつも、評論関係の書籍が結構積読になっている。
 そういえば、ミステリ・フロンティアといえば今回の作品は北山氏の作品。その北山氏といえば、最近のメフィスト賞作家の中では珍しくミステリを書こうというスタンスの作家である。新刊は久しぶりなのでこれは読むのが楽しみだ。

 といったところで1月の新刊はどうにか買い納めることができた。これからは2月の新刊といいつつ、もうすでに講談社BOXや徳間文庫などの新刊が店頭に並んでいた。今回は特に触手が動くものはなかったが。

 2007年02月01日  なんと「人狼城」の帯に
 ugnol:フッフッフッフッ、ハッハッハッハッ!
 H・R: どうしたんです? 何そんなところで発情してるんですか?

 ugnol:別に発情しているんじゃない! これは高笑いだ!!
 H・R :いや、十分怪しいですって

 ugnol:そんなことより H・R よ、これを見てくれ
 H・R: これは二階堂黎人さんの「人狼城の恐怖 第3部探偵編」じゃないですか

 ugnol:そう、この度「2007本格ミステリベスト10」の企画により見事復刊を遂げた作品だ
 H・R: へーっ、かなり有名な作品なのに文庫版は絶版になってたんですね

 ugnol:そして、この帯のところを見よ!
 H・R: あーーっ、そんなところに ugnol さんの名前が!!

 ugnol:そう、昨年「2007本格ミステリベスト10」に投票した際、
   そこに掲載された文章を使わせてもらいたいと講談社の方から依頼がきて、
   なんと本当にその文章が帯に採用されたのだ!


「ここまでよくぞやり尽くしたというスケールの大きさは他に類を見ないであろう」 ugnol


 H・R: へぇーーっ、そんなこともあるんですね
 ugnol:一番驚いているのは自分自身だけどな

 H・R: うーん、でもこの話は断った方がよかったんじゃないですか
 ugnol:なんでだよ! って、すでに実物もできちゃってるし、もう書店に並んでいるかもしれないんだぞ

 H・R: でも、この帯を見た人みんながみんな“ugnol”って何? って思うんじゃないかと・・・・・・
 ugnol:・・・・・・まぁ、それはそうかもしれない

 H・R: よく見るとその自慢の文章もなんかわかりにくいし
 ugnol:そ、そうかな・・・・・・

 H・R: これは絶対、二階堂さんは怒ってるね
 ugnol:うそーーん

 H・R: 書店で見かけたらこの機会に、帯は無視しての購入をお薦めします
 ugnol:帯の文章がすべったみたいな言いかたするなーー!!