一言、二言

過去の一言、二言
 2007年06月30日  月の最後の購入本
 本日の購入本
 「夜明けの街で」 東野圭吾(角川書店)
 「首挽村の殺人」 大村友貴美(角川書店)

 やはり購入せずにはいられなくなる東野氏の新刊。今回は殺人事件の時効と容疑者との不倫とを絡めた内容とのこと。またもや、東野氏が重いテーマに挑むことに!

「首挽村の殺人」は今年の横溝正史ミステリ大賞受賞作(第27回)。本来、この賞にはあまり手を出さないのであるが、横溝正史氏をほうふつさせるオールドスタイルらしき作風にひかれ一読してみることにした。期待の新生となるのかどうか。

 2007年06月29日  一応、復活
 最近の購入本
 「正義の四人」 エドガー・ウォーレス(長崎出版<Gem Collection>)
 「ミステリ・リーグ傑作選 下」 飯城勇三編(論創海外ミステリ65)
 「虐殺器官」 伊藤計劃(ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
 「ゴーレム100」 アルフレッド・ベスター(国書刊行会<未来の文学>)
 「神話の島」 久綱さざれ(東京創元社:ミステリ・フロンティア)
 「目黒の狂女 中村雅楽探偵全集3」 戸板康二/日下三蔵編(創元推理文庫)

 予備のパソコンを使って、なんとか更新はできるようにしたものの、どうも使い勝手が悪い。
 グラフィックボードによる写り具合とか、その他もろもろ・・・・・・
 これはパソコンの買い替えも考えるべきかも。

 まぁ、それはさておき、更新自体は続けられることにほぼ問題はない。

 2007年06月25日  パソコン不調につき
 最近、パソコンの調子が悪いと思っていたら、突然起動しなくなってしまった。

 と、そんなわけで毎週日曜の感想文のUPもできない状態。今はなんとか別の場所から更新中。
 今週中には、なんとか更新できる環境を整えようと思っているので、感想は次の日曜日にまとめて・・・・・・って、こういうときにかぎって読書が進んでしまい、感想を書かなければならない本が既に8冊にも・・・・・・

 2007年06月21日  悪夢・・・・・・再び
 本日の購入本
 「ミサイルマン」 平山夢明(光文社)
 「快盗タナーは眠らない」 ローレンス・ブロック(創元推理文庫)

 エグイ描写で一躍有名になった前作「独白するユニバーサル横メルカトル」から一年。悪夢が再び舞い戻る。
 とうことで、平山夢明氏の短編集の新刊が登場。また再び話題を独占する事になるのか!?

“怪盗タナー”はローレンス・ブロックが描くシリーズキャラクター。この作品自体は1966年に書かれたものであり、日本では初登場。人気が出れば、順次続きが刊行されるとの事。ちなみに現在、8冊まで“怪盗タナー・シリーズ”が刊行されているそうだ。今まで訳されてきたブロック作品とは一味違うらしい。

 2007年06月19日  伝説の本格推理小説・・・・・・らしい
 本日の購入本
 「離れた家」 山沢晴雄著、日下三蔵編(日本評論社)

“本格の鬼”山沢晴雄・・・・・・と言われているらしい。その山沢氏にとって初となる単行本化とのこと。
 山沢氏は1924年生まれで、デビューは1951年。どうやら専業作家ではなく、市の職員として勤めるかたわら、作品を執筆し続けていたようである。そんな山沢氏の集大成が集められた本というのであれば、これは読まずにはいられまい。これこそ、今年最高の目玉となる作品なのではないだろうか。

 とかなんとかいいつつ、まだ天城一氏の作品集のほうは2作目3作目が未読のままとなっている。

 2007年06月16日  一年に一度のアルテ
 「山下利三郎探偵小説選T」(論創ミステリ叢書27)
 「狂人の部屋」 ポール・アルテ(ハヤカワミステリ1801)

「山下利三郎探偵小説選T」は帯の文句がすごい! “乱歩が怖れた男”と来たものだ。実際、乱歩のデビュー作「二銭銅貨」が雑誌に掲載された際、同じ雑誌に山下氏の作品も掲載されていたようで、その後も同時掲載が何度かあったとのこと。これは非常に興味深い作家である。

 毎年恒例のアルテの新作登場! 海外の新進作家の中で新本格推理小説を書いている人はほとんどいないので、本格系のベスト10などではここ数年常にランキングをかざることになるアルテの作品。ただし、その内容はフロックではなく、常に読者を満足させてくれるものとなっている。これは楽しみに読みたい本である。

 2007年06月14日  推理作家協会賞デー
 「リヴィエラを撃て 上」 高村薫(双葉文庫:日本推理作家協会賞受賞作70)
 「リヴィエラを撃て 下」 高村薫(双葉文庫:日本推理作家協会賞受賞作71)
 「欧米推理小説翻訳史」 長谷部史親(双葉文庫:日本推理作家協会賞受賞作72)
 「文政十一年のスパイ合戦」 秦新二(双葉文庫:日本推理作家協会賞受賞作73)

 今日は久々に出た、日本推理作家協会賞受賞作シリーズの4冊を購入。
「リヴィエラを撃て」は既読なのであるが、もう一回読んでみたい本。これを機にもう一度読み直すか・・・・・・いつか・・・・・・たぶん。
 ぱっと見て、面白そうだなと思ったのは「欧米推理小説翻訳史」。これは普通のミステリ推薦書とか、ミステリの遍歴を調べる書としても読めそうである。

 まぁ、暇を見ておいおい読んでいこうと思っている・・・・・・思っている・・・・・・思っている。

 2007年06月12日  文庫落ちをいろいろ
 「三人目の幽霊」 大倉崇裕(創元推理文庫)
 「サム・ホーソーンの事件簿X」 エドワード・D・ホック(創元推理文庫)
 「悪魔はここに」 鮎川哲也(光文社文庫)
 「夕萩心中」 連城三紀彦(光文社文庫)

 大倉氏の作品で読んでいないのはこのデビュー作である「三人目の幽霊」だけ。6年経っての文庫化、待ち望んでいた本。

「サム・ホーソン」は文庫落ちではなく、新刊。しかも5作目。シリーズものゆえのマンネリ化はあるけれども、読み続けていきたい本格ミステリ短編集。恒例のボーナス短編付き。

「悪魔はここに」に掲載されている短編は、たぶん何度も文庫化や単行本化されて読み継がれているのだろう。ついこのあいだ出版された「消えた奇術師」と連続で読みたい短編集。未読のミステリファンには是非ともお薦めの本。

 この「夕萩心中」も何度も文庫化されている本なのではないだろうか。この間「戻り川心中」を読んで感動したばかりなので、これは買わずにはいられなかった。早く読みたい一冊である。

 2007年06月08日  忘れた頃に、バカミス
 「バカミスじゃない!?」 小山正編(宝島社)
 「スラッシャー 廃園の殺人」 三津田信三(講談社ノベルス)
 「監 禁」 福田栄一(講談社ノベルス)

 そういえば“バカミス”なんていう言葉も久々に使うなぁ。本屋で発見したのは「バカミスじゃない!?」という強烈なタイトルの本。これは一見で買うしかないと思い立った。執筆陣は山口雅也氏、鳥飼否宇氏、鯨統一郎氏、霞流一氏などなどと、そうそうたるメンバー。これは内容にも期待していいのでは!? 今年最大の目玉はこれかもしれない・・・・・・と思いつつ、本当にこれが目玉だというのも嫌な気が・・・・・・。

「首無し」が巷で好評の三津田氏、早くも最新作! 今回のタイトルを見ると、かつて出版された「シェルター 終末の殺人」と何らかの関係があるのだろうかと思ってしまうが、出版社も違う事だし関係なさそうな気もする。今作はホラー色が強いのか、ミステリ色が強いのか、最後まで読んでみなければ判断できないのかもしれない。

 今回、講談社ノベルスの最新刊でもう一冊買った本が「監禁」。著者の福田栄一氏であるが、この著者が書いたミステリ・フロンティアの最新作を買ったばかりで、まだ読んでいないにもかかわらず、とりあえず本書を購入してみてしまった。新進の作家のミステリのほうが実のところ面白いのではないかと予想してみたのだが、実際のところはどうであろうか。読んでみるのが楽しみである。

 2007年06月06日  論創海外ミステリ、第一期読了
 昨日、レックス・スタウトの「アルファベット・ヒックス」を読了。これは論創海外ミステリの30巻目にあたる。この作品が出版されたのは2005年10月。よって、1年半以上の間隔をあけてようやく読み終えることができたわけである。

 ちなみに論創海外ミステリ全体では、現在出版されている数が64冊で、私が読み終えたのは41冊である。

 この30巻が出版された後、引き続き31巻が出版されていくのだが、本の装丁などが変わり、第ニ期として続けられる事となった。
 その第二期に変わるに当たって、第一期と大幅に変更された点がある。本の装丁だけではなく、登場人物一覧が記された“栞”が無くなってしまったのである。
 これが無くなってしまったのは、かなり痛い。海外作品を読んでいると登場人物の名前がごちゃごちゃになるというのはよくあること。そういう意味からも重宝していたので、栞が無くなってしまって現在寂しい思いをしている。

 既に論創海外ミステリも第三期となっているようであるが、いまさらながら“栞”だけでも復活してもらえたらと願わずにはいられない。

 2007年06月05日  余計なことだが
 今月の新刊といっても、本屋で見かけることができるのは“講談社BOX”の新作くらい。

 それを見て、ふと思いついたのだが、果たして“講談社BOX”って売れているのだろうか? ということ。私自身は奈須氏の書いた「DDD」を一冊購入しただけ。現在、メインで進行している西尾氏や清涼院氏の本については固定客がいるだろうから、さほど問題はないのだろうが他の著者についてはどうなのだろう。

 いろいろと新人らしき作家が書いた本が出ているようだが、新人の作家や知らない作家の本を1,000以上出して購入するというのは冒険であろう。また、西尾氏や清涼院氏の本についても、毎月出る1,000円以上の作品を買い続けるという気力がある人も少ないのではないだろうか。せめて文庫にしてくれればと、思わないでもないのだが、採算を取る側からしてみれば、ハードカバーで出したほうが利益がとれるということなのだろうか?

 まぁ、色々な意味で“講談社BOX”自体が今後どれくらい続いていくのかということが一番の注目すべき点であろう。

 2007年06月02日  そろそろ梅雨のことを考える季節
 今年は“から梅雨”になるのかなと考えながら、新刊もあまり出ておらず、読書もそこそこしか進まず、相変わらずペルソナ3フェスをやり続けているugnolです。

 では、唐突に来月7月の注目の新刊について。
 なんと、来月にミステリ・フロンティアから石崎幸二氏の「首鳴き鬼の島」が刊行されるのだ!!
 ・・・・・・ひょっとして石崎氏って言っても知らない人のほうが多い?
 石崎氏は2000年12月に第18回メフィスト賞を受賞してデビューした作家。
 その後、立て続けに4作目までは出したのだが、2002年から新刊が書かれていなかった。
 それが、5年ぶりにようやく新刊の登場。
 ただし、本格ミステリ作家といっても、少々オフビート気味なので、本当にがちがちの本格推理小説なのかは微妙。
 とはいえ、少なくとも本格ミステリを描こうとする作家のひとりであることは間違いないと思っているので、それなりに期待してはいる。
 早く、7月にならないかと今から待ち遠しくて仕方がない。