一言、二言

過去の一言、二言
 2010年2月28日  今更ながら「SFが読みたい!」について
 今月の序盤に出版された「SFが読みたい! 2010年版」。ランキングを見て思ったのは「うーん」という微妙な感情のみ。今回は2010年版ということで、10年分のベスト10も行われているのだが、それを見ても「うーん」と。

 なんか、このランキングが面白い本を指し示しているのか、売り出したい本を紹介しているのかということが実に微妙と感じられる。まぁ、ランキングで決められたことであるのだから、文句を言う筋合いもないのだが、個人的には内向的なSFというのは、どうも性に合わない。

 特に日本の作品は内側へ内側へと入り込んでゆくような作品が多くなっているような気がしてならない。個人的には「時間封鎖」くらい、充実かつぶっ飛んだ内容の作品が好みなのだが。

“SF=宇宙”というのは、もはや古い考え方なのかもしれないが、せっかくの何でもありの世界なのだから(とか言いつつ、何でもありすぎればありすぎるで文句をたれるのだが)もっと外へと飛び出していってもらいたいものである。


 今回の「SFが読みたい!」のランキングを見て購入した本。
 「バレエ・メカニック」 津原泰水(早川書房)
 「魚舟・獣舟」 上田早夕里(光文社文庫)
 「紫色のクオリア」 うえお久光(電撃文庫)
 「ペルディード・ストリート・ステーション」 チャイナ・ミエヴィル(早川書房)
 「アッチェレランド」 チャールズ・ストロス(早川書房)

 という感じで、海外のSF作品に関しては、未読のものばかり。いつしか、ランキングを読む前に、海外のSF作品もある程度網羅できるような状況になっていられたらなと思って止まない。

 2010年2月27日  今月の購入本
 今月のまとめとばかりに、今週の購入本を
 「叫びと祈り」 梓崎優(ミステリ・フロンティア)
 「蝦蟇倉市事件〈2〉」  アンソロジー(ミステリ・フロンティア)
 「マンハッタンの哀愁」 ジョルジュ・シムノン(河出書房新社)
 「ミステリの女王の冒険 視聴者への挑戦」 エラリー・クイーン(論創海外ミステリ)

 と、とりあえず今月購入予定の本は全て手に入れることができた。論創海外ミステリはぎりぎり今月には間に合わないのかと思っていたのだが、すべりこみセーフ。

 ミステリ・フロンティアの作品もたまってきたので、早めに読んで消化しなければ。特に「蝦蟇倉市事件」はアンソロジーにつき、なかなか楽しめそうである。

 2010年2月22日  「屍の命題」いただきましたー
 原書房さまから本をいただきました。
 「屍の命題」 門前典之(ミステリー・リーグ)

 これはたしか、自費出版か何かで出ていた作品のはず。カバーに書いてある内容を読めば、なにやらものすごい“雪の山荘”系のミステリ作品のようである。これは読むのが楽しみだ。

 ここ数年、ミステリー・リーグといえば、愛川氏と三津田氏ばかりが書いているというイメージであったが、最近になってこの門前氏と小島正樹氏が加わるようになってきた。それによって、ますますミステリ濃度が高まった気がする。これは今年もその先も大いにミステリー・リーグに期待してよさそうだ。

 2010年2月21日  最近の読書
 先週は、あまり読書が進まなかったのだが、長らく時間をかけて読んでいた「アメリカン・デス・トリップ」と「うみねこのなく頃に」を読了できたので、感想の冊数はいつもより多め。

 次はどの積読本を読もうかなと思いながら、あれやこれやと物色している最中。

 今回の感想で深水黎一郎氏の「五声のリチェルカーレ」をUPしたのだが、深水氏の作品はこれで5冊目とたまってきたので、著者一覧を設けることとした。まさかデビュー作でメフィスト賞受賞作の「ウルチモ・トルッコ」を読んだときには、ここまで読み続けることになろうとは思ってもみなかった。ここ最近のメフィスト賞受賞者のなかでは一番の収穫であったのではなかろうか。

 こういった本格ミステリを書き続けようという新人作家が今後も現れ続けてくれる事を願いたい。

 2010年2月20日  なんやかんやと
 今週の購入本
 「三度目ならばABC <増補版>」 岡嶋二人(講談社文庫)
 「ハナシがはずむ! 笑酔亭梅寿謎解噺3」 田中啓文(集英社文庫)

 いやー、寒くて更新する気にもならない・・・・・・あまり関係ないか。そんなことを言っているうちに、ディック・フランシスが亡くなってしまったりと、なんか最近、作家の訃報についてばかり書いているような気がする。

 近年、ディック・フランシス氏の作品は、リアルタイムでは読んでいなかったのだが、それでも20冊くらいは読んでいるはず。そういえば、増補版を購入した岡嶋二人氏ってたしかディック・フランシス氏に影響を受けたとか、そういう逸話があったような。デビューから何作かは競馬関連であったような気が。

 今週は、あまり本を購入していないかのようであるが、ここに書いた以外でSF関連の本を数冊購入している。もちろん「SFが読みたい!」を参考にして買った本。そのへんの詳細は後日・・・・・・にたぶん書きたいと望んでいる。

 2010年2月13日  久々のヴィンテージ・ミステリ
 昨日と今日の購入本
 「べヴァリー・クラブ」 ピーター・アントニイ(原書房:ヴィンテージ・ミステリ)
 「モノクロームの13手」 柄刀一(祥伝社)
 「SFが読みたい! 2010年版」 SFマガジン編集部編(早川書房)
 「ゼロ年代SF傑作選」 SFマガジン編集部編(ハヤカワ文庫)

 一年ぶりにヴィンテージ・ミステリから新刊が。昨年はホームズ・アンソロジーの上下巻が刊行されたためか、久々の登場である。新作は「衣裳戸棚の女」で有名なピーター・アントニイの作品。このピーター・アントニイというと、「衣裳戸棚」以外の作品は知らないので、これは読むのが楽しみである。どんな作品なのだろうか?

 あと、柄刀氏の新刊なのだが、この時期であれば毎年、龍之介シリーズが出ているのだが、今回の作品はノン・シリーズのよう。オセロゲームを用いた作品のようなのだが、どのような内容になっているのやら。こちらもまた、読むのが楽しみだ。

 2010年2月11日  「楽園」は「模倣犯」の続編か
 最近の購入本まとめて
 「セピア色の凄惨」 小林泰三(光文社文庫)
 「砂の城」 鮎川哲也(光文社文庫)
 「放火魔」 折原一(文春文庫)
 「楽 園」 宮部みゆき(文春文庫 上下巻)
 「天才たちの値段 美術探偵・神永美有」 門井慶喜(文春文庫)

「楽園」もとうとう文庫化されてしまった。にもかかわらず、未だ「模倣犯」を読んでおらず。「模倣犯」は今年中に読むとして、そうすると「楽園」は・・・・・・来年くらいでいいか。

 あと、鮎川氏の作品のほとんどが光文社文庫から復刊されてきた気がする。あとは伝説の「白の恐怖」くらいか。

 2010年2月7日  「扼殺のロンド」はなかなか
 ここ最近、毎週の感想が4冊ずつという週が続いているが、自分ではそれなりに読書が進んでいるという気がしている。

「アメリカン・デス・トリップ」は下巻を半分まで読み終えた。これなら、遅くても今月中には読み終える事ができるだろう。うまくいけば、来月くらいから「模倣犯」に入る事ができるかもしれない。
 また、水滸伝は13巻まで読了できたので、あと6冊。水滸伝は面白いので、これだけ読んでいれば、あっという間に読み干せるのだが、他にも読みたい本が多いので、ゆっくりじっくりと行くつもり。

 また、今週の感想でUPしたが、「扼殺のロンド」は面白かった。昨年出た三津田氏の新刊といい、ミステリー・リーグの作品からは目を離す事ができない状況。

 できれば、今月中に「このミス」大賞の2作を読みたいのだが、今月は講談社ノベルスの新刊を4冊も買ってしまったということもあり、難しいかもしれない。ミステリ・フロンティアの作品もたまってきているので、うまく調整して読んでいかなければ。

 2010年2月6日  今年も講談社ノベルスは元気だ!
 昨日と今日、購入した本をまとめて
 「幻人ダンテ」 三田誠(講談社ノベルス)
 「V.T.R.」 辻村深月(講談社ノベルス)
 「学園島の殺人」 山口芳宏(講談社ノベルス)
 「キョウカンカク 第43回メフィスト賞受賞作」 天祢涼(講談社ノベルス)
 「孤独なき地 K.S.P.」 香納諒一(徳間文庫)
 「リスの窒息」 石持浅海(朝日新聞出版)

と、講談社ノベルスからは4冊。どれも読み応えありそうだが、山口氏の「学園島の殺人」がページ数も分厚く、内容も本格ミステリのようで一番面白そう。

 また、石持氏の作品は「君がいなくても平気」を読み終えたばかりなのだが、もう今年最初の新刊が。

 年の初めから面白そうな本ばかり出版されているようで、読む方も心して読まなければ。まずは新刊本をどんどんと読んでいこう。

 2010年2月1日  今月の新刊を更新
 読書は、進んでいるんだか、そうでもないんだか、微妙なところ。

 ファイナルファンタジー13はクリアできた。そこそこゲームをやってた割には、読書が進んでいたときもあったし、ゲームをそれほどやっていないときでも、読書が進まないときもあった。結局、読書は面白いか面白くないかで、読む量が決まるという当たり前の事に今更ながら思い当たる。

 なんだかんだ言いつつも、「アメリカン・デス・トリップ」を楽しむ事ができて、1月中に上巻を読む事ができた。このペースであれば、2月中には下巻も読めるかも。

 今年は、SF作品の積読本をたくさん読めたらなぁーと考えているところ。