一言、二言

過去の一言、二言
 2011年5月28日  怪人二十面相の先輩
 本日の購入本
 「四十面相クリークの事件簿」 トマス・ハンシュー(論創海外ミステリ)
 「まもなく電車が出現します」 似鳥鶏(創元推理文庫)
 「クロノリス -時の碑-」 ロバート・チャールズ・ウィルスン(創元SF文庫)

 噂にしか聞いた事のなかった「四十面相クリークの事件簿」が登場。1913年の作品であり、江戸川乱歩はこの作品を元に二十面相を創造したとのこと。内容はどんなものなのか、いやはや興味深い。
 ちなみに事件簿ということで、短編集なのかと思いきや、どうやら長編作品のようである。今年初の論創海外ミステリ。

 それと、「時間封鎖」で有名となったロバート・チャールズ・ウィルソンの作品が出ていた。もしや「時間封鎖」の完結編なのかと思いきや、それ以前に書かれた作品とのこと。とはいえ、これも興味深いので購入。完結編のほうは、本国で今年の夏ごろ出版予定とのこと。

 2011年5月25日  梅原克文の驚愕
 本日の購入本
 「心臓狩り1 移植された悪夢」 梅原克文(角川ホラー文庫)
 「GOSICKsIV‐ゴシックエス・冬のサクリファイス‐」 桜庭一樹(角川文庫)
 「図書館危機 図書館戦争シリーズ3」 有川浩(角川文庫)
 「涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版」 谷川流(角川スニーカー文庫)

 涼宮ハルヒ、初回限定版で買ってしまった。前作の“分裂”が出たのはいつのことやら。一応、分裂の続きということなので、再読してから読んでみることとしよう。

 その涼宮ハルヒよりも久々なのが梅原克文氏。もう新作が出ないと思っていた。でも、今年になって「ソリトンの悪魔」を読んだばかりなので、実際のところさほど待った気はしない。来月には、2巻めが出るようなので、随時読んでいきたいと思っている。

 2011年5月23日  雨の中、本屋へ
 本日の購入本
 「天冥の標W 機械じかけの子息たち」 小川一水(ハヤカワ文庫)

 今日購入したのだが、ひょっとしたら土曜日に出ていたのを見逃していたのかもしれない。
 人気(たぶん)シリーズの4巻目。今までの作品とは、また舞台が異なるようである。今回は特に分厚い気がするのだが、積読にしておくと続刊が出てしまうので、これは早めに読んでおこう。

 現在、「サトリ」と「黒死館殺人事件」を読書中。「サトリ」は明日くらいには読み終わりそうだが、「黒死館」のほうは6月中に読めるかどうか。

 2011年5月21日  なんとなく購入
 本日の購入本
 「命に三つの鐘が鳴る  Wの悲劇'75」 古野まほろ(光文社)
 「ねじまき少女」 パオロ・バチガルピ(ハヤカワ文庫SF:上下巻)

 どちらも当初は買う予定はなかったものの、何も買わないのもさびしいので、なんとなく購入。

 前者はとりあえずミステリだから読むに越したことはないと思い、後者はジャケ買い。読んでみて、当たりだったらうれしいのだが・・・・・・そんなに期待せずに、とりあえず読んでみよう。

 2011年5月20日  ただいま主張中
 現在、長期出張中。

 HPの更新が危ぶまれたが、出先でも軽くネットをつなげることができ、いつもと変わらず更新ができそうだ。

 むしろ、読書量に関しては、家にいるよりも出先の方が進みそうなくらいである。

 ただ、家にある積読本を集中して持ってきたがために、微妙なラインナップになってしまい、今週はそんなに読み進めることができなさそう。

 そんな中、今回一冊の本に挑戦しようと思っている。それは・・・・・・「黒死館殺人事件」

 三題奇書といわれるうち、他の2冊は読んでいるのだが、これだけが未読。果たして読み終えることができるのやら。

 2011年5月14日  クワコウ復活
 本日の購入本
 「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」 奥泉光(文藝春秋)
 「魔女は甦る」 中山七里(幻冬舎)
 「アリバイ崩しの妙」 鮎川哲也(光文社文庫)
 「巡査の休日」 佐々木譲(ハルキ文庫)
 「深夜にいる」 香納諒一(ハルキ文庫)

 奥泉氏の最新刊は「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」。まさか、あのクワコウにまた会うことができるとは。

 クワコウとは奥泉氏が以前、文藝春秋の本格ミステリ・マスターズという企画の中で出版した作品「モダールな事象」に登場した人物。6年前の作品ゆえに、詳細は覚えていないものの、この著者の作品としては読みやすく、なおかつキャラクターが非常にたっていたということは覚えている。

 果たしてシリーズものとなるのかどうか? ひとつ気になる点は、作品の表紙を見るとクワコウらしき人物がイケ面風に描かれているのだが、作中ではパッとしない人物であったはずなのだが、これはどういう??

 2011年5月10日  すごそうな2冊が
 本日の購入本
 「虚構推理 鋼人七瀬」 城平京(講談社ノベルス)
 「メルカトルかく語りき」 麻耶雄嵩(講談社ノベルス)
 「グイン・サーガ・ワールド1」 栗本薫/他著(ハヤカワ文庫)

 城平氏といえば、「名探偵に薔薇を」という作品を書いたのみで、なかなか新刊が出ず、いつのまにか漫画の原作者として活躍していた。もう、小説は書かないのかと残念に思っていたのだが、ようやくここに新刊が。どのような作品を書き上げたのか楽しみでならない。

 まさか、今年も麻耶氏の作品を読むことができるなんて・・・・・・。これからは、隔年くらいで出してくれると期待してもよいのではないだろうか。いや、そんなことはあるまい。

 2011年5月8日  第3回“ばらのまち福山ミステリー文学新人賞”受賞作を読んで
 第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作は、

 「鬼畜の家」 深木章子(みき あきこ)
 「檻の中の少女」 一田和樹(いちだ かずき)

の2作が同時受賞となった。この2冊を実際に読んでみたのであるが・・・・・・

 どちらもよくできているのは確か。ただ、第1回、2回の作品のようなインパクトは味わうことができなかった。端正ゆえに、記憶に残りにくいという感じ。

 また、同時受賞という点については、「鬼畜の家」のみを大賞として、「檻の中の少女」は従来のように優秀作とかそういった賞に据えれば良かったのではないだろうか。

 なんとなく作風からして「檻の中の少女」は軽めに感じられてしまう。重厚であれば良いというわけではないが、「鬼畜の家」のほうは十分に受賞に耐えうる作品と言えよう。むしろ、同時受賞にしてしまうと、どちらも良い作品というよりは、どちらも並みの作品というイメージでとらえてしまう。今までこういった賞において2作同時受賞で両方がすごい良いという作品には出会えたことがないので、どうも良いイメージでとらえることができない。


 そういえば、第1回、第2回で受賞した方の2作目はまだなのだろうか。むしろ受賞者ではない「少女たちの羅針盤」を書いた水生大海氏のほうが活躍しているように思えるが、そろそろ2作目も期待したい(専業作家でないのであれば、次の作品というのも難しいのかな?)。
 そんなこんなで来年の第4回作品も楽しみに待ち望むこととしたい。

 2011年5月7日  復活! 銀河ヒッチハイク・ガイド
 本日の購入本
 「愛しの座敷わらし」 荻原浩(朝日文庫:上下)
 「伯林星列」 野阿梓(徳間文庫:上下)
 「新銀河ヒッチハイク・ガイド」 オーエン・コルファー(河出文庫:上下)
 「NOVA4」 大森望編(河出文庫)

「銀河ヒッチハイク・ガイド」の著者と言えば、ダグラス・アダムス。なぜ、この“新”のほうが異なる著者になっているかといえば、ダグラス・アダムスが既に故人であるから。その意思を継ぎ続編となる作品を書いたのは、日本では知名度はないものの本国では人気作家であるオーエン・コルファー。あとがきを見る限りでは、絶賛の嵐のようであるが、実際のところはどうだろう。何にしても、これが本当の最終巻ということなので、じっくり読み上げたいと思っている。

 2011年5月5日  ゴールデンウィークも今日までか
 飛び石連休であったが、ゴールデンウィークも今日でお終い。思ったほど本が読めなかったのが現状。4月の末が全然本が読めずに、最近になって慌てて、一気読みで数冊読破。

 どうにか、「鬼畜の家」と「三題噺 示現流幽霊」は読み終えることができた。あとは、この週末で「檻の中の少女」を読み終えることができればと思っている。

 それと現在「神の棘」を読書中。昨年話題なった本であり、2冊完結の本。ようやくT巻を読み終わったが、U巻を読み終えるのはまだしばらくかかりそう。

 他にも読みたい本やら、読まなきゃならない本が目白押しで、どれから読めばよいのか迷いっぱなし。

 2011年5月1日  ホーガン四連続
 ホーガンといってもハルクの方ではなく、ジェームズ・P・ホーガン。

 先週「内なる宇宙」を読み終わり、本日感想をUP。これで「星を継ぐもの」から続く四部作を全て読むことができた。今年の読書目標として読んでみたのだが、連続で読んでよかったと思えるシリーズ。

 基本的には一冊ずつで話は完結しているものの、きちんと謎を残しながら次巻にひきつぎ、次の巻でそれを解決してゆく。地球人にまつわる秘密と、巨人族との交流を見事に描き切っている。SF史に残る傑作と言えよう。またいつか再読したいと思っている。