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エンドレス・ガーデン

2010年09月 早川書房 ハヤカワSFシリーズJコレクション

<内容>
 少年は目覚めたとき、自分が全く知らない世界にいることに気づく。蛾の妖精の姿をした少女から、ここは人格がダウンロードされた架空の世界であるという。この電脳世界が崩壊しようとしているため、少年の力をかしてほしいというのだ。エンドと名付けられた少年は40万もの空間から、10個あるというアクセスキーを手に入れる旅に出ることとなる。この長い旅の果てに少年を待ち受けているものとは!?

<感想>
 著者にとっては作家人生のなかでも最高峰の力作ともいえる作品になるのではないだろうか。それほどさまざまな要素・内容が詰め込まれている。ただ、読んでいる方としては・・・・・・

 謎解きのゲームを自分で考えるのではなく、その場面を永遠と映像で見ているというような感じ。その場面場面の風景や設定は凝っていると思われるものの、なんか見ているだけという感覚が強かった。

 壮大な作品なのであるが、「大山鳴動して鼠一匹」系の内容という気がしてならない。どちらかといえば、設定や情景描写を楽しむ作品か。映像美を楽しむ映画を見る感覚で読むのがいいのだろうか。




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