グラン・ギニョール   

Grand GuiGnol

「グラン・ギニョール」 (Grand GuiGnol 1929)
 アンリ・バンコランは小規模に行われているカジノにて、カードルームで首を切られた死体を発見する。死体となって発見されたのはラウール・ド・サリニー公爵。事件が起きる前に、サリニーの妻ルーズ・ド・サリニーは、前夫のアレクサンドル・ローランから脅しを受けていて、ローランが事件に関与している疑いがもたれた。ただ、事件現場にいたバンコランは犯人が部屋の外へ出ていくのを見ておらず、事態は不可能犯罪を示していた。
 長編「夜歩く」の元になった作品。ラストにおいて、長編とは異なる趣向がなされている。


「悪魔の銃」 (The Devil-Gun 1926)
 カーが作家としてデビューする前に「ハヴァフォーディアン」誌に掲載された恐怖小説。


「薄闇の女神」 (The Dim Queen 1926)
 若き日のカーを魅了したもう一つのタイプの小説、歴史ロマンス小説。


「ハーレム・スカーレム」 (Harem-Scarem 1939)
 カレッジ時代の作品プロットを焼きなおして作った作品。「新カンタベリー物語」のひとつ「柔らかな唇の伝説」を新聞小説に書き直したもの。


「地上最高のゲーム」 (The Grandest Game in the World 1991)
 カーによる有名エッセイの完全版。



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