Anthony Horowitz  作品別 内容・感想

カササギ殺人事件   7点

2017年 出版
2018年09月 東京創元社 創元推理文庫(上下)

<内容>
 編集者のスーザン・ライドンはアラン・コンウェイ著の“名探偵アティカス・ピュント”シリーズの最新作の原稿を手に取っていた。シリーズ9作目となるその内容は・・・・・・
 1955年夏、サマセット州にある資産家の屋敷にて不慮の事故で家政婦が亡くなり、その葬儀が行われた。しかし、その死に対し、家政婦は何者かに殺害されたのではないかという噂が広がっていた。名探偵アティカス・ピュントのもとに、亡くなった家政婦の息子の婚約者が事件の依頼に来る。婚約者である家政婦の息子が疑われているので、事件の真相を調べてもらえないかと。しかしピュントは事件性の薄さと個人的な事情から依頼を断る。すると後日、ピュントはその屋敷に住む当主が何者かに殺害されたという記事を目にすることとなり・・・・・・

<感想>
 今年、東京創元社がかなり強く推している作品という風に見受けられた。一時はスルーしようかと思ったのだが、面白いとの評判を聞き、とりあえず読んでみることに。すると、これは確かに良い作品であった。今年の目玉作品というか、今年の海外ミステリNo.1といっても過言ではなかろう作品である。

 中身は、古き良き本格ミステリを感じさせるもの。名探偵と評されるアティカス・ピュントが資産家の屋敷で起きた殺人事件に挑むという内容。このピュントという探偵、アガサ・クリスティー描くエルキューロ・ポワロを意識した探偵であり、作品自体もアガサ・クリスティーのオマージュといえるような雰囲気に仕立て上げられている。

 そうした内容で楽しめるものの、上巻を読むうちに、とある疑問が持ち上がってくる。というのは、上巻の後半でピュントが既に真相にたどり着いたと言い出し始めるのである。では、残された下巻はどうなるかと思いきや・・・・・・意外な展開が待ち受けることに!

 あとは、読んでのお楽しみというところであるが、本書は古典本格ミステリと近代的なサスペンス・ミステリの二つを同時に味わえる贅沢な作品となっている。また、上巻を読み終えた後、アティカス・ピュントの物語には、きちんと結末がつくことになるの? と不安に思う人もいるかもしれないがご心配なく、読者を納得させられるきちんとした結末がついている。とにもかくにも、これを書き上げた著者の手腕に感嘆。


メインテーマは殺人   6.5点

2017年 出版
2019年09月 東京創元社 創元推理文庫

<内容>
 作家のわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、ホーソーンという元刑事と組んで、彼が事件に挑む様子を描く小説を書くこととなった。そのホーソーンが取り組む事件は、資産家の老婦人が自分の葬式を手配したいと葬儀社を訪れたのち、その日のうちに何者かに殺害されたという事件。その老婦人の息子は有名な俳優、また老婦人は過去に子供をひき殺してしまうという交通事故を起こしていた。そうした背景をもとに事件を調べていくホーソーン。そのホーソーン、刑事としての腕は確かなようだが、人間的には非常に問題のある人物で、わたしは彼と行動を共にすること自体が苦痛となり・・・・・・

<感想>
 昨年、ミステリ界で名をはせたアンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」。それに続き、期待される中で紹介されることとなった本書「メインテーマは殺人」。そして実際に、期待しながら読んでみると、これがまたその期待に応える内容となっていた。

 本書は、アンソニー・ホロヴィッツ自身がワトソン約となり、事件にかかわるものとなっている。そこに実在の人物や、実際にホロヴィッツ自身が行っている仕事なども交えられ、まるでノン・フィクション小説のように描かれている。

 そういったノン・フィクション性も注目点なのだが、なんといってもこの作品における一番の注目点は探偵役となる元刑事のホーソーンであろう。これがまた、とにかく嫌な人物。たぶんホロヴィッツ自身がシャーロック・ホームズのアンソロジー作品を書いているので、そのホームズと対比するような探偵を創作したら、このような嫌な人格の探偵ができあがってしまったのであろう。ただし、このホーソーン、推理力はホームズ並みで、優秀な探偵であることは間違いない。

 そんなホーソーンとホロヴィッツが、葬儀屋にからむ事件に挑むこととなる。実はこの作品、ミステリ的には普通の出来というような感じである。ただ、書き手のホロヴィッツが優れた脚本家であるがゆえか、全く飽きさせない展開で物語を進め、終始その内容に惹かれた続けながら読み進めることができるように仕立て上げられている。よってこの作品、ホロヴィッツという優れた書き手によって、うまく作り上げられたミステリ作品という感触が強い。ミステリは、単にトリックだけとか、サプライズ性だけではなく、ストーリーの回し方も重要であるということを再認識させられた作品。


その裁きは死   6点

2018年 出版
2020年09月 東京創元社 創元推理文庫

<内容>
 作家のアンソニー・ホロヴィッツは、元刑事で現在ロンドン警視庁の顧問をしているダニエル・ホーソンの本を3冊書くという契約をしたため、前回に続き、今回も事件に駆り出される羽目に。今度の事件は、離婚専門の弁護士リチャード・プライスがワインの瓶により撲殺されるという事件。その事件の前に、離婚調停中のロックウッドの妻である作家のアキラ・アンノがレストランでリヂャードを脅しているのが目撃されている。事件は簡単に片付くものと思いきや、殺害されたリチャードには、とある過去があり、それは昔仲間と3人で洞窟探検に行った際に、ひとりが死亡してしまうという事故を起こしていた。今回の事件にその過去の件は関係しているのか!?

<感想>
 うーん、前作と比べるとなぁ、と正直思ってしまった。前作も今作も実は普通にガチガチのミステリが展開されているシリーズ作品。ただ、今作は雰囲気が・・・・・・

 前作はシリーズ1作目ということもあり、探偵役となるダニエル・ホーソンの嫌な人間ぷりが前面に出てきて、キャラクター小説として映えるようなものであった。しかし今作では、その嫌な人間ぷりが抑えられているというか、前作である程度紹介しきってしまわれたゆえに、ホーソン自身があまり目立たなかったような気がする。さらには、今作に出てくる登場人物のほとんどが嫌な人間ばかりで、そのアクの強さばかりが悪目立ちしていたように思われる。イギリスって嫌な人間しかいないのかい! と誤解してしまうくらいの設定。

 そんな嫌な雰囲気が悪目立ちして、あまり内容を楽しむことができなかった。ミステリパートのみをとればよくできた作品ということもできるのだが、それだけでは地味であるような感じがする。ダニエル・ホーソン自身が十分に嫌な人物であるのに、その他の登場人物に嫌な者を出してしまうと肝心のホーソンが目立たなくなってしまう。そういう意味で、全体的なキャラのメリハリが欲しかったところ。


ヨルガオ殺人事件   7点

2020年 出版
2021年09月 東京創元社 創元推理文庫(上下)

<内容>
 かつて作家アラン・コンウェイを担当していた編集者のスーザン・ライランドは出版社を退き、恋人のアンドレアスと共にギリシャで小さなホテルを経営していた。そのギリシャまでスーザンを頼って訪ねてきたのは、資産家でイギリスでホテルを経営するトレハーン夫妻。彼らはスーザンに、娘が失踪した事件の解決を依頼してきたのである。8年前、トレハーン夫妻のホテルで娘のセシリーが結婚式を行った日に、殺人事件が起きていた。その犯人は捕まったのだが、思わぬ遺恨を残すことに。8年後の現在、セシリーが当時ホテルで起きた事件を元にアラン・コンウェイの手で書かれた「愚行の代償」を読み、当時捕まった男は犯人ではなく、真相がわかったと言い出したのである。しかし、その後セシリーは姿を消してしまう。トレハーン夫妻は、アラン・コンウェイをよく知るスーザンに、作品を読み解いて、娘を探し出してほしいと・・・・・・

<感想>
「カササギ殺人事件」に続く第2弾ということであるが、今作もかなり面白かった。主人公である元編集者のスーザンについては、前作ではシリーズキャラクターと意識していなかったので、あまり記憶に残らない人物であったのだが、今作にてようやく存在感を残したという感じである。

 本書の特徴はなんといっても、前作に引き続き、作品のなかの作家であるアラン・コンウェイによる作中作の存在につきるであろう。その作中作では名探偵アティカス・ピュントが活躍し、謎を解くというものになっている。現代で起きた事件に関する謎ときと、作中作での謎解きと一冊で2倍楽しめる面白さは今作でも健在。作中作の出来が、これがまた結構良くできているために面白さは倍増。

 正直なところ、作中作に関しては、ある部分であからさまというか、わかりやす過ぎるところもあったので、完全なサプライズとまではいかなかったが、それでも楽しませる内容であったことは間違いない。そして、それが現代に起きた事件に関わりがあるという趣向もまた凝っていると感嘆させられる。

 現代で起きた失踪事件と、過去に起きた殺人事件の真相については、ミステリ的というよりは最後はドラマチックに描かれていたという感じ。それはそれで、惹きこまれる内容であった。本書については序盤は、若干退屈と思われる面もあったのだが、作中作「愚行の代償」が始まったあたりからは一気に惹きこまれることとなった。結局は、著者の術中にハマって、物語に魅了され、気が付けばいつの間にか最後まで読み終えていたという感じ。


殺しへのライン   6点

2021年 出版
2022年09月 東京創元社 創元推理文庫

<内容>
 作家のアンソニー・ホロヴィッツは、本を書くために契約をしている探偵ダニエル・ホーソンと共に、プロモーションの一環としてオルダニー島で行われる文芸フェスに参加することとなった。色々なジャンルの作家が集められた島でフェスが開催されるものの、フェスと関係ないところで島には不穏な空気が漂っていた。それは、島の電力開発に関連するもので、賛成派と反対派が対立していたのである。フェスを主宰するためのスポンサーとなっているオンラインカジノのCEO、チャールズ・ル・メジュラーは開発の賛成派であった。そのチャールズが離れで死体となって発見されるという事件が起きる。被害者のチャールズは多くの人々に嫌われている人物で動機を絞り込むことができない状況。警察機構が機能しない島にて、ホーソンは事件を調べてゆくのだが・・・・・・

<感想>
 元刑事ダニエル・ホーソンと作家アンソニー・ホロヴィッツがコンビを組むシリーズ第3弾。今回は島で行われる文学フェスの最中に起きた殺人事件に挑むものとなっている。被害者は嫌われ者の資産家で、容疑者は多数。犯人の正体は? そして動機は? というところが焦点となる作品。

 内容としては、ミステリとしてよくできているが、かなり地味。今までの作品(特に前作と)比べるとアクも少なく、結構読みやすい。被害者以外に、嫌な人物がさほどいなく、ホーソンの悪辣ぶりも目立たない。それゆえか、語り手のホロビッツの器の小ささが際立っていたという感じ。

 最後に明かされる犯人についても、それなりに驚かされ、動機についてもなるほどと感じるものとなっている。ただ、これといったサプライズ的なものが少なく、普通のミステリという域を脱していないように思える。実は、伏線とか、犯人の手がかりとかも、物語中にちりばめられていたことが明らかにされるものの、それらがあまりにも微細ゆえに、あまりピンとくるものではない。何気に細かいところまで、丁寧に書き切ったミステリ作品と言えるものの、残念ながら全体的には普通の地味なミステリという印象が残るのみ。


ナイフをひねれば   6.5点

2022年 出版
2023年09月 東京創元社 創元推理文庫

<内容>
 作家のホロヴィッツは探偵のホーソーンと組んで作家活動を行っていたが、それが嫌になったホロヴィッツは契約を打ち切ることにした。そしてホロヴィッツは、今回自分が脚本を書いた戯曲が上演されることとなり、その活動を注視していく。上演成功と思われた初日であったが、辛辣な劇評論家のハリエット・スロスビーにより、彼らの演劇が酷評されたことを知る。翌日、ホロヴィッツは警察から訪問を受ける。ハリエット・スロスビーがナイフで刺され死亡しているのが見つかり、状況証拠によりホロヴィッツが容疑者として逮捕されることとなり・・・・・・

<感想>
 探偵ホーソーン・シリーズ第4弾。今回は、語り手である作家のアンソニー・ホロヴィッツが容疑者となり、その容疑を晴らしてもらうためにホーソーンの力を借りるという展開がなされている。

 序盤は、リーダビリティが悪い。このシリーズらしさといえば、らしさなのだが、とにかく嫌な人物ばかりが登場する。それにより鬱屈した雰囲気で話が進められることとなるのだが、何故わざわざ重い雰囲気にせねばならないのかと不思議なくらい。そして、ホロヴィッツが警察に捕らえられることとなるのだが、そのときのホロヴィッツの対応もまずいとしか思えないような行動をとる。ミステリ作家であるのだから、もっとそれなりの対応がとれるのではないかと、これまた不思議なところ。

 中盤から後半にかけて、ホーソーンによる捜査が行われる場面になってからは、テンポよく話が進んでゆく。今作では、誰が犯人かを論理的に指摘するというよりは、何故犯人はこのような犯行を犯さなければならなかったのかという動機に重きが置かれていたように感じられた。その過去を掘り起こして、真相へと結び付けてゆくホーソーンの捜査が圧巻と言えよう。

 そんなわけで、結局のところは面白く読めた作品となっているのだが、どうもこのシリーズ、語り手であり作家自身の化身とも言えるホロヴィッツのことを貶めすぎのような気がする。最終的にホーソーンですらあまり突っ込まずに流してしまったような気がするが、劇に関係する人々のすべてからホロヴィッツが嫌われていたような・・・・・・


死はすぐそばに   6点

2024年 出版
2024年09月 東京創元社 創元推理文庫

<内容>
 作家のホロヴィッツは、出版社から新たなホーソーン・シリーズの作品を求められるものの、書くネタがなかった。そこで、ホーソーンに相談して、彼が以前に関わったことのある事件について聞き出し、それを書籍化しようとする。渋々ながらホーソーンが語った事件は、高級住宅地で起きた殺人事件。その高級住宅地で、新たに移り住んできたケンワージー一家が度々騒動を起こし、周囲の住民は迷惑をこうむっていた。その騒動が、徐々に大きなものへと発展していき、ついには殺人事件を引き起こすこととなり・・・・・・

<感想>
 今作は、いかにもミステリ作品らしい設定。近所で鼻つまみ者の男が殺害されるという事件。容疑者は、大事なチェスセットを壊された、元チェス名人。度々家の前の車庫をふさがれ車が出せずに困っている医者。差別主義と思われる被害者から疎外されていた元法廷弁護士。飼っていた犬を殺害されたという疑いを持つ、二人の老婦人。病気がちな妻が唯一楽しみにしている外の風景を、プールの建設により台無しにしようとする被害者に憤っていた歯科医。一癖も二癖もありそうな庭師の女。彼らの中の誰かが、被害者を殺害したという疑いが持たれている。

 全体的な話のあらすじとしては、ミステリとしては普通であるのだが、ホロヴィッツが描くゆえか、うまく興味を惹くように描かれている。徐々に住人たちの憤りが高まってきて、そのうちの誰かが爆発し・・・・・・というような感じで盛り上がっていくような話となっている。

 今回は過去の事件を掘り起こすと言うことで、ホロヴィッツとホーソーンが対面して話すパートが少なくなっている。それゆえか、ホーソーンの行動が鼻について・・・・・・というような場面もなく、非常に読みやすかった。さらに言えば、過去にパートナーを組んでいた元ホーソーンの助手のジョン・ダドリーとのコンビの方がうまくいっているようにさえ感じてしまった。

 正直言って、シリーズとしてホーソーンの過去になど、あまり興味がなかったのだが、今作ではそのホーソーンから一歩離れたところから物語を読むことができたせいか、若干ホーソーンの過去に興味がわくようになってきた。ホロヴィッツとホーソーンとの距離感がある程度空いているほうが、何かと取っつきやすそうな感じである。


マーブル館殺人事件   7点

2025年 出版
2025年09月 東京創元社 創元推理文庫(上下)

<内容>
 アテネで生活していたものの、そこでの生活に満足できなかったスーザン・ライランドは、夫婦生活に区切りをつけ、ひとりでイギリスに戻り、フリーの編集者として働き始める。そんなとき、かつて作家の担当を務めたアティカス・ビュント・シリーズの続編を他の作家に書かせるという企画が立ち上がり、スーザンはそれを担当することになる。その作家は、祖母が有名作家であるエリオット・クレイスという者であり、彼自身で作家活動をしていたこともあったが、本はあまり売れなかった。エリオットが書いた原稿を読むと、その小説には彼自身が体験してきた家族に関わる話が盛り込まれているようであり、過去に起きたとある事件を告発するような記述がなされており・・・・・・

<感想>
 アティカス・ビュント・シリーズ(って、言って良いのかな?)の第3弾が登場。今作は第1作である「カササギ殺人事件」の内容に完全に踏み込んでいるので、シリーズをまだ読んでいない人は「カササギ殺人事件」から読むことをお薦め。

 一応シリーズの主人公というか、語り手でもある元編集者のスーザンがアテネに落ち着いてしまったので、このシリーズも続編がないかと思いきや、アテネの生活になじまなかったらしく、結局また編集者としてカムバックをしてきた。そして任された仕事がなんと、他の作家が書くアティカス・ビュント作品の続編を担当するというもの。

 結構序盤で、その新進作家が書いた原稿を作中作として読めるのだが、これはこれで普通に楽しめる作品となっている。編集者としてはその作品に対して、色々と注文を付けたいようであるが、私のような素人目には十分に興味深い古典本格ミステリとして楽しめた。ただ、その内容が実は曲者であり、それを書いた作家エリオット・クレイスの周辺の人物を名前を変えて登場させて、過去の事件を掘り起こす目的で描かれたものだと、スーザンは徐々に気づき始める。

 今作では、過去に起きた事件を掘り起こすという趣旨と、それらを掘り起こすことによって起きた新たな騒動を巡る事件について捜査するという感じで描かれている。現在起きる事件については、流動的なものであり、やや迫力がなさそうな感じはするものの、最終的には盛り上がる形で真相が描かれるように書かれている。

 読み通して見れば、良くできている作品であると感嘆させられる。そもそも、いつものシリーズならではの、二重構造のミステリという部分だけでも十分に興味を惹かれるものとなっている。それだけではなく、それぞれの謎についても、しっかりとした真相を用意しているところはなかなかのものと言えよう。全体的には、やや小ぶりという感触はあるものの、それでもストーリー仕立ては良くできていると言わざるを得ない作品に仕上がっている。

 もうこの辺で、シリーズも終わるかと思いきや、著者の方では次作の構想もあるようで、まだ続きそうだとあとがきに書かれていた。この著者であれば、シリーズが終わると言っても、また新たな着想が見つかれば、普通に新作が書かれてゆくように思われる。個人的にはホーソーン・シリーズよりも好きな作品であるので、是非ともまた続編を読みたいと思っている。




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