年末に年賀状を書いていたときにふと、申年・・・猿・・・「三匹の猿」、あぁ、そんな本を笠井潔氏が書いていたなぁと連想した。そうすると申以外の干支においても、それに相当するミステリーのタイトルを探すことができるのではないかと思いついたのがこの企画。
・・・・・・と思ったものの、調べてみると以外と探し出すのが難しいことに気がつく。けっこう簡単に調べることができるのかなと考えていたのだが、表の全てを埋めることはできなかった。
それでも調べた限りの中から選び、代表たるものを以下のとおり表にしてみた。本来ならば、“本格ミステリーの長編”と絞りたかったのだが、さすがにそこまでは限定できなかった。ゆえに、広義のミステリー作品として取り上げ、なおかつ、長編短編が乱立する結果となってしまった。
本を読む上での、なんの参考にもならないかもしれない(なにしろ自分で読んでいない作品も入っている)が興味あればごらんいただきたい。
子(ねずみ)
他の候補作品
「ねむりねずみ」近藤史恵
「日曜日には鼠を殺せ 」山田正紀
「ねずみとり」アガサ・クリスティー(戯曲)
「グリーン・マイル2(死刑囚と鼠)」スティーブン・キング
「猫と鼠の殺人」ジョン・ディクスン・カー
「三匹のねずみ」エド・マクベイン
ねずみに関しては色々な作品が見つかった。これは探せばまだまだありそうだ。「ねずみ講殺人事件」なんていうのがあれば面白い。海外には「○ッキー・マウス殺害事件」とかないのだろうか? もっともディズニー以外のものが書いたら訴えられそうだが。
丑(うし)
他の候補作品
「人魚とミノタウロス」氷川透
「カーニバル 四輪の牛」清涼院流水
「レッドブル」ロバート・タイン
海外に関してはこれという作品が見当たらなかった。ミノタウロスあたりで検索すれば見つかりそうな気がしたのだが・・・・・・。
最近の情勢からすると「狂牛病狂想曲」なんていう作品がでてもおかしくないのだが。もしくは「牛丼奪還大作戦」とか。
寅(とら)
他の候補作品
「新本格猛虎会の冒険」アンソロジー
「霧の中の虎 」マージェリー・アリンガム
ミッキー・スピレインの著書に「タイガー・マン・シリーズ」なんていうのがあるらしい。でもこれは冒険もののような気がする。冒険ものであればタイトルに“とら”がつくものは結構多い。日本で虎といえば、阪神とタイガーマスクが象徴的のようである。たぶん。
卯(うさぎ)
他の候補作品
「悪いうさぎ」若竹七海
「兎の秘密」佐野洋
「バニー・レークは行方不明」イヴリン・パイパー
海外作品で該当作が見つからなかったのは以外。“兎”が付くミステリーって結構ありそうな気がしたのだが。そう感じてしまうのは「不思議の国のアリス」あたりの影響だろうか?
「うさぎ王子」「うさぎまいごになる」A・A・ミルン なんていうのがあったが、たぶんミステリーではないだろう。「ラビット関根殺人事件」(古い?)なんていうのはどうだろ。もしくは「バニー・ガール殺人事件」とか。
辰(たつ)
他の候補作品
「龍臥亭事件」島田荘司
「ドラゴンの歯」エラリー・クイーン
辰でなく、龍とかドラゴンであれば該当作品がそれなりに出てきそうである。とはいうものの、どちらかといえばファンタジー向きのタイトルか。よくよく考えれば空想上の生き物であるし。
「藤波辰巳殺人事件」とかがあれば“龍”ではなく“辰”である。しかも“巳”まで兼ねている。
巳(へび)
他の候補作品
「メドゥサ、鏡をごらん」井上夢人
「蛇行する川のほとり」恩田陸
「百蛇堂」三津田信三
「ウロボロスの偽書」竹本健治
「蛇」ミッキー・スピレイン
これも巳では見つからない。しかし、蛇であればそれなりに候補作は見つかる。海外作品も調べきることはできなかったが、たぶんいくらかは見つけることができるだろう。ただ、「まだらの紐」をここであげるのはもしかしてネタばれ??
午(うま)
他の候補作品
「焦茶色のパステル」岡嶋二人
「赤き死の炎馬」霞流一
「白馬山荘殺人事件」東野圭吾
「割れたひづめ」ヘレン・マクロイ
「蒼ざめた馬」アガサ・クリスティー
「一角獣殺人事件」カーター・ディクスン
馬が出てくる作品はそれなりに多い。とはいうものの、当然“午”では見つかるまい。通常使わない漢字だし・・・・・・
そういえば、海外の作品で馬の出てくるミステリーと言って、すぐに思いつくのがディック・フランシスの作品・・・・・・なのだが、日本訳のタイトルに馬が付くものがなかった。
未(ひつじ)
他の候補作品
「羊たちの沈黙」トマス・ハリス
「アンドロイドは電気羊の夢を見る」フィリップ・K・ディック
羊ミステリーもやや少ないようだ。「メリーさんの羊殺人事件」なんてないだろうか。ただ、ミステリーにて“羊”という言葉を聞くと、どうしても犠牲者を連想してしまう。
やはりミステリーであれば“ひつじ”ではなく“しつじ”がふさわしい。“執事”が出てくるタイトルの作品というのはどうであろうか? 登場人物の中に出てくる回数ならば多いだろうが。
申(さる)
他の候補作品
「猿島館の殺人」折原一
「三匹の猿」笠井潔
「石の猿」ジェフリー・ディーヴァー
「モンキー・パズル」ポーラ・ゴズリング
猿が出てくるミステリーは多いようである。タイトルにもしばし見かけることができる。ただ、日本で言う“猿”と外国でいう“猿”は異なるものであろう。日本であればお馴染み動物園で見かけるようなタイプだろうが、海外ではオランウータン系ではなかろうか。
酉(とり)
他の候補作品
「ダック・コール」稲見一良
「火の鳥」霞流一
「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎
「掌の中の小鳥」加納朋子
「時の鳥籠」浦賀和宏
「鳥人計画」東野圭吾
「鴉」麻耶雄嵩
「孔雀の羽」カーター・ディクスン
「カナリア殺人事件」ヴァン・ダイン
種類を出してしまえば当然いくらでも上げることは可能である。ただし、“鳥”そのものとなるとやや少ないかもしれない。クイーンの作品は最近のものでは「日本庭園」となってしまっているがそれはご愛嬌ということで(原題では国名シリーズですらないのだが)。
戌(いぬ)
他の候補作品
「平面いぬ」乙一
「ケンネル殺人事件」ヴァン・ダイン
“戌”そのものということで鮎川氏の作品を代表として上げさせてもらった。でも、以外に“犬”が付くミステリーというのも少ない。ハードボイルド系にありそうな印象を受けるのだがどうだろうか。もしくは警察官と犬をかけるような作品などがあるかもしれない。
亥(いのしし)
他の候補作品
だめだ、猪は国内外ともに見つからず。あれ、猪が付くタイトルのミステリーってなかったっけ。
「猪八戒殺害事件」なんてないだろうか。西遊記からとったのだが、八戒って豚じゃなかったっけ? もしくは苦しいけど「猪木殺人事件」とかなら誰か書きそうじゃないか。あと、「猪鹿蝶殺人事件」なんていうタイトルであればありそうだけどな。
おまけ
ミステリーのタイトルで見られる他の動物達
狐、鮫、猫、熊、麒麟、豚、象