さまよえる未亡人

The Wandering Widows   1962

 休暇を利用して旅に出ていたロビンは、飛行機でアマンダ・ハウレットという女性と知り合う。その場かぎりの顔合わせであったかと思いきや、ロビンの目的地のマル島でも、ばったりハウレットとは出会うことになるのだった。しかもハウレットは他の仲間達と合流していた。

 金持ちの夫を持つも、少々尻軽気味で騙されやすそうなキャロライン・マクフィー。再婚したばかりで、息子は医者をしているという、ヘレン・バスウエル。落ち着いた老女で補聴器をしているデアドリー・ブレア。

 ハウレットとその三人を加えた四人とロビンは偶然同じ宿に宿泊することになった。また一人旅の女性、シャーロット・バーバーという女性をロビンは気になっていた。

 一行はシャーロットが未亡人で、心癒すためにこちらに来ていることをしり、彼女をはげますためにピクニックを計画し実行する。しかしながらキャロラインは船が苦手で、ヘレンから彼女の息子が調合した酔い止め薬をもらったものの、その日の間、ずっとふさぎこんでいた。ただし、ピクニックから帰ってきた夜、ロビンが外の公衆電話の近くで見かけたときはキャロラインは元気になっていたのだが・・・・・・

 次の日、突然キャロラインが夫から電報をもらったので即刻、家に帰ると言い出した。なぜかそのときに、シャーロットまでが一緒に船に乗ると言い出したのだが・・・・・・。部屋へ荷物をキャロラインがとりにいって、しばらくしてから彼女の部屋を覗くと、彼女は死んでいたのだった。毒によって死んでいるようであったが、どうもヘレンからもらった薬の中に毒が入っていたようなのである。

 さて、これは殺人なのだろうか? 殺人だとしたら、誰が、誰を、何のために殺そうとしたのだろうか?



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