フリークス


「夢魔の手 −313号室の患者−」  (「EQ」 光文社 1992年9月号)
 神崎忠は精神科に入院している母を見舞いに来た。母は突然発狂し、夫を殺害したのち、息子の忠をも傷つけ、その後自殺を図ろうとしたのだが、結局死にきれず自首したのである。忠は家で見つけた鍵のかかった箱を持ってきていた。その箱の鍵を母親が持っており、開けてみると出てきたのは1冊の日記帳。それが忠が7歳のころ自分で書いたものだと思われ・・・・・・


「409号室の患者」  (「EQ」 光文社 1989年7月号)
 芹沢園子は事故現場の燃え盛る車の中から助け出されたものの、全身にやけどを負ったあげぐ、両足を切り離すという重体に見舞われた。また、その事故で夫の芹沢峻を亡くすこととなった。ある時、園子は自分が本当に芹沢園子かどうか疑い出す。そして見舞いに来た者から峻が生前浮気をしていたという話を聞き、ひょっとしたら自分はその浮気相手ではないかと・・・・・・


「フリークス −564号室の患者−」  (「EQ」 光文社 1996年1月号・3月号)
 作家と探偵のもとにもたらされた原稿。それは精神科の564号室の患者が書いたものだという。ミステリ的な内容になっているものの、問題が提示されているのみで解答が書かれていないというのだ。その内容は「一つ目」「三本腕」「傴僂」「鱗男」というフリークスを作り出した男が、それら4人のうちのひとりに殺害されたという話であり・・・・・・



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