覆面作家は二人いる


「覆面作家のクリスマス」
「推理世界」の編集者、岡部良介。ある日、刑事で双子の兄、優介から女子校の寮で殺人が起こったことを知らされる。その子は寮の部屋で殺されていて、学校のクリスマスパーティーで買った、ウサギのオルゴールだけが部屋から消えてなくなっていたらしい。そんな時、良介は社の先輩から新妻千秋という人から原稿が送られてきたのでこれを読んで本人に会ってもらいたいといわれ、実際に会いに行くことにした。で、その新妻千秋は富豪のお嬢様であった。そしてそんな彼女の性格は「逆内弁慶」。そんな千秋が良介から事件の事を聞いたとたん、人の命が関わっているから行かなければと、即行動を開始する。お嬢様探偵、登場!


「眠る覆面作家」
 千秋の小説が雑誌に掲載されることになった。恥ずかしがり屋の彼女の希望からペンネームは匿名ということになり、姓は「覆面」名は「作家 」ということに決まった。ある日千秋に原稿料を渡そうと、水族館で待ち合わせをしたはいいが、良介は遅刻して会うことができなかった。家に帰ってみると、兄、優介が水族館で女の子に投げ飛ばされたと・・・・・・。優介は女の子が誘拐されたため身の代金の渡し場所となっていた水族館へ来ていたのだった。その後犯人は現れなかったが、女の子は無事に開放された。さて、千秋はこの誘拐の謎をどう解くか?


「覆面作家は二人いる」
 ある日良介は職場の先輩から奇妙な事件の話を聞いた。その事件とは、CD屋で、挙動不審な中学生の女の子が店を出ようとしたら警報機が鳴った。警備員がそれを咎め、鞄を調べるが何も出てこなかった。しかも帰るときには警報機は鳴らなかったのでる。そして、その事件のあとから急にCDが売り場から消えるようになったという。その日良介が家に帰ろうとすると千秋が待っていて、突然「殺しちまったんだ」と告白される。・・・・・・を。どたばた劇の中、千秋がCD屋の謎を解く!





内容・感想へ戻る