覆面作家の愛の歌
「覆面作家のお茶の会」
<パリティー・スズミ>にケーキの取り持つ縁で嫁になった明美さん。その明美さんはケーキ作りの天才で義父もその才能を認めオリジナルのケーキを作るように薦められた。そしてサンマルクというケーキを作り、義父はそれを食べ、絶賛した。そしてケーキ職人であった義父は修行し直してくると、禅寺に行ってしまった。明美さん夫婦がその義父のこもった禅寺に行ってみると、和尚に三年の修行に入ったので寺から出ることはできん、と突っぱねられる。その行動の不自然さに千秋が感じたものは・・・・・・
「覆面作家と溶ける男」
誘拐事件があった。誘拐されたのは小学二年生の女の子で一ヶ月後公園で絞殺死体となって発見された。その後良介の兄、優介が上野公園で偶然良介の知人の雑誌社の静と出会う。その静が連れていた甥の子だという子供(藍原竜一)が絞殺死体で発見された少女に似ている事に優介は疑問を抱く。調べてみると竜一は最近、白い車に乗った男に「血液型、教えてくれる?」と訊ねられたという。しかし雨が降りそうになると男は去っていってしまった。その後また男は竜一の前に現れ、自分の変わりに手紙をポストに投函してほしいと頼む。男の行動の謎を覆面作家千秋はどう推理するか!?
「覆面作家の愛の歌」
劇団<南条劇場>の女優河合由季が自宅で殺された。おりしも由季が殺されたとき容疑者となるべき二人、劇団主催者の南条と婚約者の中丸はそろって劇団事務所にいたという。そんな中、中丸は千秋の探偵としての評判を聞き、聞いてもらいたいことがあるという。そして中丸は由季が殺された日の南条との出来事を話し始める。南条はアリバイ作りのために中丸を利用したのだろうか? そしてそのアリバイトリックとはどのようになされたのだろうか? お嬢様探偵千秋がアリバイトリックに挑戦!!
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