冬のオペラ


「三角の水」
 姫宮あゆみの働く不動産の二階に<名探偵 巫弓彦>という看板が掲げられる。とあることから、その探偵とあゆみは知り合いとなり、事件の相談を持ちかけることに。あゆみの会社の同僚の妹が大学院の院生で研究室内でスパイ容疑をかけられているという。容疑をかけられている彼女が一人部屋にいたら、そこに同じ院生がやってきて、「あぶないよぉ」といいだいした。よく見てみると部屋の隅の入れ物の中で紙に火がついて燃えていて、院生が三角バケツで火を消していた。彼女は部屋に一人しかいなく、しかも手元にはライターが・・・・・・


「欄と韋駄天」
 あゆみが「山野草展覧会」にいったときのこと、「どこかに名探偵はいないかしら」と話をしている二人の女性の声が聞こえてきた。あゆみはその女性につい声をかけてしまう。その女性の一人、椿がいうには、仁科と小見山という二人の女性がいて、事あるごとに二人で張り合っているとのことだった。そして今回の事件は仁科が採取してきた珍しい蘭の花を小見山が盗んだのではないかと。しかし小見山にはアリバイがあり、それを証明するのは椿であった・・・・・・


「冬のオペラ」
 あゆみが京都に旅行にいったとき、偶然にも前回の事件で知り合いになった椿さんと出会う。そして椿さんの大学に案内してもらったりなどと、京都で椿さんにいろいろお世話になることに。そんな旅行の最中、椿の大学を訪ねていくと椿の同僚の水木の部屋から登山用のザイルがぶら下がっていた。不審に思ったあゆみ達は水木の部屋へ行ってみるとそこで水木は殺されていた。誰が? なんのために? あゆみは東京から名探偵をよびだすことに・・・・・・





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