“魔の四面体(テトラヘドロン)”の悪霊


「青い血の海へ」 (SFアドベンチャー 1987年08月号)
 宇宙の豪華客船プロメテウス号は、航行中に遭難船を救助する。唯一の生存者は、記憶を失った若い女性であった。情報をキャッチした雑誌記者のファブリ・タイソンは看護婦のアンを通じてジェーンと呼ばれる問題の患者への接触を試みるが・・・・・・


「”魔の四面体”の悪霊」 (SFアドベンチャー 1988年05月号)
”魔の四面体(テトラヘドロン)”−パネラ、テオ、ドーコンボー、ミネルヴァという四つの恒星に囲まれた死の海域である。過去九十年間に百八十件もの事故が発生しているこの魔界の謎の究明に乗り出した宇宙スナイパー・ネコとノイズだったが、いきなりの災厄が二人を襲う。事故を引き起こすといわれる”悪霊”の正体とは一体何か?


「夜は深い緑」 (SFアドベンチャー 1988年07月号)
 ズール軍特殊作戦部隊を率いた狂気のテロリスト・クラウガー将軍を暗殺するため、潜伏先であるジャングルの星ラモンへと向かったネコとノイズ。だが、敵の配置していたキラー衛星に撃ち落され、奇怪な生物たちがうごめく密林へ墜落してしまう。ノイズとはぐれ苛酷なサバイバルに耐えながらも、単身、クラウガーを襲撃するネコだったが、そこには恐ろしいわなが仕掛けられていた・・・・・・


「スナイピング・ジャック・フラッシュ」 (SFアドベンチャー 1988年10月号)
 任務の遂行中にバーダイン号が破損したため、一般の客船に乗って帰路へとついたネコとノイズ。ノイズは可愛い少女ラフィーヌと仲良くなりが、少女が母親から、あの人たちに近づいてはいけない、と言われた事を知り、一般人との隔たりを痛感する。やがて船がテロリスト集団に占拠されていることが判明。ネコとノイズの活躍によって、いったんは平和に戻ったかにみえたのだが・・・・・・
 ネコの非常な決断が、図らずも平和になれた人々と特殊工作員との深い溝を浮き彫りにするラストは、苦く、重い。


「銀の砂時計が止まるまで」 (SFアドベンチャー 1989年04月号)
 惑星”青褪めたエデン”に住む少年トキ。唯一の肉親だった祖父が死んで以来、たった一人でくらしてきたトキは、ある日、海岸に綺麗な女の人が打ち上げられているのを発見する。ネコと名乗ったその女性は、トキにサバイバルのためのテクニックを伝授するが、まるで夢のように過ぎていく楽しい生活は、長くはつづかなかた。つらい別れの時がおとずれたのである。


「死の色はコバルト・ブルー」 (SFアドベンチャー 1989年10月号)
 テロ用のウィルスをばらまいたD種犯罪者カルダウが、事故を装って消された。その犯人とおぼしき船のあとを追跡するネコとノイズの前に、有機物の雲海が出現する。だが、採取したコバルト・ブルーの宇宙クラゲは、貪欲に生物を吸収する恐るべき怪物だったのである!





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