アリア系銀河鉄道


「言語と密室のコンポジション」
 宇佐見博士が迷い出たところは、“ベテルの塔”。そこは言語の創始に関わる世界であり、字義が文字通りそのまま現出する世界。そこの住人が宇佐見博士に殺人事件を解決してもらいたいと持ちかけてくるのだが・・・・・・
 濁音が存在しない“清音の部屋”などといった奇妙なルールが存在するなか、宇佐見博士が導き出した答えとは!?


「ノアの隣」
 ノアが箱舟に乗り込む時代(?)に彷徨い出た宇佐見博士。この世界ではノアたちの他に人類は存在しない。ノアらはあの伝説のように箱舟を作り大海原に漂流しようという。そして彼らは“相対時間”の目印として、陸にも建物の中に箱舟を作った。その場へと帰ってくることができるように。
 そして、ノアの箱舟によって大海原に乗り出す一行たち。約二ヶ月ほどの航海の後、陸の箱舟の元へと帰った彼ら。そこには建物の中で動かすことのできないはずの箱舟が180度逆向きになっていたのだった。人類は彼らしかいないはず! かりにいたとしてもこんなことができるはずは・・・・・・


「探偵の匣」
 妻が撲殺され、彼自身も瀕死の状態である吉武博士。彼はなぜ自分がそのような状態になり、妻と自分を誰が襲ったのかを突き止めようと宇佐見博士に助言を仰ぐことに。
 ただし瀕死の吉武博士は常人ではなく、多重人格者であった。宇佐見博士は吉武博士の中の別の人格を呼び出し、事件の解決に努めようとするが・・・・・・


「アリア系銀河鉄道」
 娘を一人残し、毒殺された鶴見氏に、旧友であった宇佐美博士は嘆く。残された娘マリアと宇佐見博士は銀河鉄道に乗り、旅をしながら事件のことを話し合ってゆく。そして、旅路のなかで彼らが導き出した解答と結末とは・・・・・・


「アリスのドア」
 宇佐見博士はいつのまにかとある部屋に閉じ込められてしまう。その部屋の一つの壁に小さなドアが四つついているのだが、とうていそこから外に出るわけにはいかない。さて博士はこの部屋から出ることができるのか。



内容・感想へ戻る