一言、二言

過去の一言、二言
 2019年6月29日  推されてるメフィスト賞受賞作
 今週の購入本

 「今昔百鬼拾遺 天狗」 京極夏彦(新潮文庫)
 「神獣の都 京都四神異譚録」 小林泰三(新潮文庫nex)
 「線は、僕を描く」 砥上裕將(講談社:第59回メフィスト賞受賞作)

 いつもなら、ひっそりと本屋の片隅に並べられるメフィスト賞新刊(そんなことはないか?)。それが今回の第59回受賞作は、店頭に並べられているという推され模様。よっぽど良い作品なのか? 何やらミステリではなさそうであるが、それだけ宣伝しているのだから、出版社からしたらよほどの自信作なのであろう。読むのが楽しみである。

 2019年6月22日  久々の新刊が出ていたので
 今週の購入本

 「九度目の十八歳を迎えた君と」 浅倉秋成(ミステリ・フロンティア)
 「美しすぎる教育評論家の依頼」 叶紙器(光文社)
 「IQ2」 ジョー・イデ(ハヤカワ文庫)

 叶紙器氏の名前、久々に見た。“ばらのまち福山 ミステリー文学新人賞”第2回の受賞者。その後、2014年に2作目を出して以来の登場。本書が3作目となるはず。どんな内容の作品なのか全く確認せず、名前だけで購入してしまった。とりあえず、読んでからの楽しみということで。

 2019年6月15日  文庫をずらっと
 今週の購入本

 「楽譜と旅する男」 芦辺拓(光文社文庫)
 「ヒポクラテスの憂鬱」 中山七里(祥伝社文庫)
 「約束 K・S・Pアナザー」 香納諒一(祥伝社文庫)
 「ビビビ・ビ・バップ」 奥泉光(講談社文庫)
 「dele3」 本多孝好(角川文庫)
 「狩人の悪夢」 有栖川有栖(角川文庫)

 今週は文庫本ばかりを購入。「ビビビ・ビ・バップ」の分厚さにちょっとビビる。

 2019年6月8日  ジャン=クリストフ・ブーム来る?
 今週の購入本

 「おしゃべり時計の秘密」 フランク・グルーバー(論創海外ミステリ233)
 「十一番目の災い」 ノーマン・ベロウ(論創海外ミステリ234)
 「死者の国」 ジャン=クリストフ・グランジェ(ハヤカワミステリ)

 昨年、久しぶりにジャン=クリストフ・グランジェの作品が訳されたのだが、それにつづいて今年も刊行された。日本で一時期紹介されなかった間、決して本を書いていなかったわけではなく、結構な量の本を書いていたようなので、今後立て続けに紹介される可能性があるかも。ただ・・・・・・分厚本ばかりだと読むのが大変。

 2019年6月1日  思ったことを一言
 今週の購入本

 「愛なんてセックスの書き間違い」 ハーラン・エリスン(国書刊行会〈未来の文学〉)
 「金時計」 ポール・アルテ(行舟文化)

 5月に出版されたハーラン・エリスン氏の「愛なんてセックスの書き間違い」を購入。この本について、ふと思ったことがあるので一言。

 それは著者のハーラン・エリスン氏が昨年の6月に亡くなったことに関することなのだが、この「愛なんてセックスの書き間違い」、著者が生きているうちに出せなかったのかということ。

 というのも、この国書刊行会<未来の文学>シリーズ自体がずいぶん前から刊行されているものであり、この作品を刊行することもだいぶ前から決まっていたはず。さらにいえば、<未来の文学>シリーズの前作「ジーン・ウルフの記念日の本」が出版されたのは2015年5月と、そこからもずいぶん間が空いてしまっている。

 刊行にあたって、いろいろと事情があるのかもしれないが、これではエリスン氏の死去にともなって、慌てて出版したみたいであり、あまりいい感じがしない。

 とにかく、もう少し早く出版することができなかったのかと思わずにはいられない。