3年ぶりに新宿鮫の新刊! ということで、それほど間を空けずに新作が出たなという印象。また、前作は長大な作品であったものの、今作はそこまで分厚い本ではないので、これは読みやすそう。なんとか年内に読み切れそうな塩梅。
今週の購入本
「方 舟」 夕木春央(講談社)
「走馬灯のセトリは考えておいて」 柴田勝家(ハヤカワ文庫JA)
そろそろ年末のランキングが出始めるころであり、それを見て未読の話題作等面白そうなものを探そうと思っている。それに先駆けて、話題になっている(らしい)作品を先取り。
「方 舟」が面白いと話題になっているそうなので、買ってみた。著者の夕木氏はメフィスト賞作家でデビュー作を読んでいたのだが、そのデビュー作はさほど好みではなかったので、その後の活動には注目していなかった。そうしたなかで、デビュー作以来の作品を手に取ることとなったのだが、果たして夕木氏に対しての評価は変わることとなるのだろうか? 年末ランキングに載る作品なのかということも合わせて、期待して読んでみようと思っている。
2022年11月12日 ようやく抜けていたい270番が
今週の購入本
「フェンシング・マエストロ」 アルトゥーロ・ペレス=レベルテ(論創海外ミステリ270)
論創海外ミステリの270番がなかなか埋まらず、気になっていたのだが(最新刊は289)、ようやくその270番を埋めてくれたのがこの作品。
作家の高城氏からの推薦により、刊行が決まり、その高城氏の訳により出版されることに・・・・・・ようするに訳が遅れただけというような・・・・・・。その高城氏、昔フェンシングを行っていたことがあるようで、そういう履歴もあって興味を持ったようである。
本書は、論創海外ミステリとしては新しい年代に書かれた作品であり、1988年に出版されている。ただし、舞台は1868年であり、映像化までされたとのこと。どちらかと言えば、冒険活劇っぽいのかな?
2022年11月5日 ジプシー・ローズ・リー? クレイグ・ライス??
今週の購入本
「栞と嘘の季節」 米澤穂信(集英社)
「Gストリング殺人事件」 ジプシー・ローズ・リー(国書刊行会〈奇想天外の本棚〉)
「ポロック生命体」 瀬名秀明(新潮文庫)
「Gストリング殺人事件」というと、元人気ストリッパーのジプシー・ローズ・リーが書いたということでベストセラーになった本。一方、何故かクレイグ・ライスの著作リストにも載っていて、ライスが書いたという説も根強い。そのへんのいきさつについて、この作品に冒頭にしっかりと書かれているので、それを読むだけでも十分元がとれそうな作品。