これでもうシリーズ第5弾となる作品。悪徳弁護士・御子柴が主人公の法廷ミステリシリーズ。キャラ設定からして、続編すら出ないと思っていたのだが、まさかここまで続くとは。というか、著者の中山氏のシリーズ作品のなかでは、「さよならドビュッシー」のシリーズに次ぐシリーズとなっているような。
今週の購入本
「SFが読みたい!2023年版」 S-Fマガジン編集部編(早川書房)
「清里高原殺人別荘」 梶龍雄(徳間文庫<梶龍雄 驚愕ミステリ大発掘コレクション>)
「善意の代償」 ベルトン・コッブ(論創海外ミステリ294)
国内編で購入したいと思っているのは、「法治の獣」 春暮康一(ハヤカワ文庫)。文庫なので手軽に買えそうなところが良い。
海外編は、買いたいものが結構ある。竹書房文庫から出ている作品は、どれも面白そう。あと、本屋で見かけたことのある「NSA」(ハヤカワ文庫)という作品も実は気になっていた。上下巻で分厚いので、若干敬遠気味ではあるのだが。
昨年、購入した「異常論文」をまだ読んでいないので、積読がたまることを考えると、差し控えたくなるところもあるのだが、あれやこれやと買いたい気もする。ハードカバーのものは、たいてい文庫化待ち。
そしてあと一つ。著者の近況を書くコーナーで、笠井潔氏が誰も指摘してくれないからか、自著の「煉獄の時」の解説をコーナーの枠目一杯使って書き上げていることに、何か笑ってしまった。
2023年2月4日 「赤い右手」の人だった
今週の購入本
「恐ろしく奇妙な夜」 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ(国書刊行会〈奇想天外の本棚〉)
「だからダスティンは死んだ」 ピーター・スワンソン(創元推理文庫)
今回購入した<奇想天外の本棚>の著者、ジョエル・タウンズリー・ロジャーズって、どこかで聞いた名前だと思っていたら「赤い右手」の人だった。こちらは、国書刊行会の世界探偵小説全集から出て、その後、創元推理文庫からも出版されている。結構話題になった作品。今回出版されたものは、短編集とのこと。本格色が強い作品集になっていると期待したいところだが、そこは読んでみなければわからない。