一言、二言

過去の一言、二言
 2023年2月25日  文庫書下ろし

 今週の購入本
 「友が消えた夏」 門前典之(光文社文庫)
 「ダイヤル7をまわす時」 泡坂妻夫(創元推理文庫)
 「名探偵のはらわた」 白井智之(新潮文庫)

 門前氏の新作は光文社文庫から。今まで原書房や南雲堂で出版されていたシリーズ、建築士探偵の蜘蛛手啓司が活躍する作品。せっかくの光文社からの出版なのだから、文庫書下ろしよりも、カッパ・ノベルスあたりで出してくれればいいものをと思ってしまうのだが。いまや、ノベルスは売れないのか??

 2023年2月18日  悪徳弁護士シリーズ第5弾

 今週の購入本
 「復讐の協奏曲」 中山七里(講談社文庫)

 これでもうシリーズ第5弾となる作品。悪徳弁護士・御子柴が主人公の法廷ミステリシリーズ。キャラ設定からして、続編すら出ないと思っていたのだが、まさかここまで続くとは。というか、著者の中山氏のシリーズ作品のなかでは、「さよならドビュッシー」のシリーズに次ぐシリーズとなっているような。

 2023年2月11日  ことしの「SFが読みたい!」より

 今週の購入本
 「SFが読みたい!2023年版」 S-Fマガジン編集部編(早川書房)
 「清里高原殺人別荘」 梶龍雄(徳間文庫<梶龍雄 驚愕ミステリ大発掘コレクション>)
 「善意の代償」 ベルトン・コッブ(論創海外ミステリ294)

 国内編で購入したいと思っているのは、「法治の獣」 春暮康一(ハヤカワ文庫)。文庫なので手軽に買えそうなところが良い。

 海外編は、買いたいものが結構ある。竹書房文庫から出ている作品は、どれも面白そう。あと、本屋で見かけたことのある「NSA」(ハヤカワ文庫)という作品も実は気になっていた。上下巻で分厚いので、若干敬遠気味ではあるのだが。

 昨年、購入した「異常論文」をまだ読んでいないので、積読がたまることを考えると、差し控えたくなるところもあるのだが、あれやこれやと買いたい気もする。ハードカバーのものは、たいてい文庫化待ち。

 そしてあと一つ。著者の近況を書くコーナーで、笠井潔氏が誰も指摘してくれないからか、自著の「煉獄の時」の解説をコーナーの枠目一杯使って書き上げていることに、何か笑ってしまった。

 2023年2月4日  「赤い右手」の人だった

 今週の購入本
 「恐ろしく奇妙な夜」 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ(国書刊行会〈奇想天外の本棚〉)
 「だからダスティンは死んだ」 ピーター・スワンソン(創元推理文庫)

 今回購入した<奇想天外の本棚>の著者、ジョエル・タウンズリー・ロジャーズって、どこかで聞いた名前だと思っていたら「赤い右手」の人だった。こちらは、国書刊行会の世界探偵小説全集から出て、その後、創元推理文庫からも出版されている。結構話題になった作品。今回出版されたものは、短編集とのこと。本格色が強い作品集になっていると期待したいところだが、そこは読んでみなければわからない。