本格イズム(WJ)プロレスリング
法月 綸太郎(=長州力)
男は悩んだ、どうするか。リングに
上がったり(=書いたり)、
上がらなかったり(=書かなかったり)の長きに渡る生活が続いた。
しかし今の
プロレス(=本格)はどうだろう。それが
観客(=読者)の望むプロレスか? いや違う。違うはず。
そう思うのならば悩んでばかりいられない。ここは俺が立ち上がるしかない。
もう、悩みぬいた過去のことなど
「生首に聞いてみろ」の原稿なんて捨ててしまえ。さぁ、目指せ新天地だ!!
さぁ、
“パワーホール”(=短編作品)の音楽と共に入場してきました。この男はいまだ健在です。
でたぁ、でました
“リキラリアート”(=綸太郎の冒険)出会い頭から決めていきました。いきなり大技炸裂です。
おおっと、
“バック・ドロップ”(=綸太郎の新冒険)。今日は一段とひねりがきいていますね。
ああっと、
“スコーピオン・デスロック”(=綸太郎の功績)。リングのほぼ中央です。これは相手もたまりません。
大丈夫、まだまだいけるぜ
俺の技(=昔の作品)。迷うことなんてない。まだまだこれで食っていける。
新必殺技(=新作長編)などは必要ない。
明日からも、
“パワーホール”(=短編作品)の音が高く鳴り響くであろう。
氷川 透(=佐々木健介)
“大将が悩むなら俺も悩む”。誰もが認める実力者にもかかわらず、ついつい後ろを振り返ってしまう。
あぁ、あのとき逃した
IWGP(=鮎川賞)の代償は大きかったのだろうか。
そして今
ここにいたる道(=メフィスト賞)は誤っていかなったのだろうか。
それとも
大仁田戦(=ゲーデル問題)を取り上げたのはまずかったのか?
しかし、思いやなめる時期もようやく脱出! いまの俺はもう大将についていくしかない。
今こそ、目指すは
プロレス(=本格)最高峰!
必ずや俺の唯一無二ともいえる技、
“健介ラリアート”(=論理推理)で世界の首を取る!!
ただ、それにしても唯一の心残りは
鈴木みのる戦(=密室本)。その戦いのリングに上がることが出来なかったのが残念だ。
しかし、その借りも必ず返せるときが来る。今まで心配かけて「ホント、スマンカッタ」
山口 雅也(=マサ斎藤)
長き沈黙を破り、この男が復活する。その男の名は、「
“マサさん”と呼んでくれ」
古くからプロレス
(=本格)街道をまたにかけ、その活躍や留まることをしらず。
その男の
“バックドロップ”(=「生ける屍の死」)は重く、
“監獄固め”(=キッド・ピストルズ)は骨をもきしませた。
そして
『巌流島』(=ミステリーズ)ではプロレス界のみならず、多くの注目をあびることに。
しかし、そんな活躍も今は昔。
しばらくの間は
解説業(=垂里冴子)にて骨を休めることにした。
しかし・・・・しかし・・・・、やっぱり俺には
プロレス(=本格)しかない!!
たとえ、昔のファイトスタイル
(=「奇偶」)と違っていても、必ず本道に戻ってみせる。
みんな、その日まで待っていてくれ。そしてそのときはまた「
“マサさん”と呼んでくれ」
変格(ZERO-ONE)プロレスリング
清涼院 流水 (=橋本真也)
“闘魂伝承”(=本格推理)・・・・・・失敗。しかし彼には唯一無二の称号がある。その名は
“破壊王”(=流水大説)!!。
本格の流れから隔絶された実力者。見捨てられたのか? それとも自ら見放したのか? それともこれが運命なのか!
プロレス(=ミステリ)界に革命を起こすのならば、
“破壊”(=リュースイ)あるのみ、「破壊の後に創造がある」。
“破壊王キック”(=この順番で読み直せ!)
“袈裟切りチョップ”(=第4章から読み直せ)
“水面蹴り”(=こっちから読み直すともう一つの物語が!)
“DDT”(=注釈に書いてある読み方を全部試したか!)
“垂直落下DDT”(=実はそれほどたいした意味はなかったんだ!!)
今年こそは完全なる
本格破壊(=「彩紋家」)に挑むのみ。もはやこの男を止めるものは誰もいない。
殊能 将之(=小川直也)
昨日の敵は今日の友。敵対していたわけではないのだけど、いつしか結びついた主義主張。だからといって別に歩みを並べるわけではない。
ZERO-ONE(=変革)のリングを借りてただ暴れ狂うのみ。そう、彼こそが
ハサミ・・・いや、
“暴走王”
闘いかたはまさに暴走そのもの。反則すれすれのキレっぷり。あたかもそれは
“牛”のごとくか
“黒い仏”か。
得意の
STO(=石動シリーズ)が火を吹いたとき、もはやリングに立つものはいない。
彼の暴走ぶりは
プロレス界(=メフィスト)をもはみ出そうとしている。
浦賀 和宏(=大谷晋次郎)
ZERO-ONE(=変格)の切り込み隊長ここに推参。そう、奴こそが
ZERO-ONE(=変格=メフィスト)の申し子に他ならない。
しかしこの男、悩める獅子の一人でもある。彼が行動するたびに罵詈雑言の雨あられ。
何だ、あいつのファイトスタイルは!(=名指しで痛烈な非難をあびた)
それでもIWGPのJrチャンピオンか!(=Webで批判をあびた)
Jrからヘビーに転向して戦えるのか!(=幻冬舎から本を出した)
新日から逃げるのか!(=徳間書店からも本を出した)
しかし、そんな批判もなんのその。四の五のいうやつぁ
“コブラホールド”(=「浦賀和宏殺人事件」)で逆ギレだ!
どのような批判を受けようとも彼は
リングに立ち続ける(=本を書き続ける)。彼の行動を止められるものなどは誰もいない。
そう、彼の
炎武連夢(=変武連夢)の称号は苦しめば苦しむほど光り輝く。
さぁ、みんなもこんな腐りきった世の中から(安藤直樹といっしょに)
“スワンダイブ”!!
西尾 維新(=田中将斗)
こいつこそが、
ZERO-ONE(=変格)最終兵器に他ならない。
プロレス界(=ミステリ界)の弾丸小僧ここに極まれり。
こいつの
技(=作風)は予想もつかないところから、予測がつかない角度でやってくる。
“弾丸エルボー”(=戯言使い)、
“弾丸エルボー”(=天才が多数登場)、
“弾丸エルボー”(=当て字が多い)、
“弾丸エルボー”(=当て字というより連想なのか?)、
“弾丸エルボー”(=いーちゃんの本名教えてくれ!)
その技に翻弄されたが最後、さらには
ダイヤモンドダスト(=イラスト)にて
トドメをさされる(=萌える)こと必須。
最後に一言いってやる。
“お前はもう萌えている”(戯言ですけどね、ハハ)
黒田 研二(=高岩竜一)
別に好きでここにいるわけではない。目指すのはあくまでも本格のリング。
ちょっと路線が外れても、それは俺の本意ではない。目指しているのは正統派。
決まった俺の
“ラリアート”(=「ウェディング」)。
正統派(=新本格)だと思わないか?
やったぜ俺の
“デスバレーボム”(=「ペルソナ」)。ジュニアにしとくのは(=ライト系では)もったいないだろう?
すごいぜ俺の
“パワーボム”(=「マトリョーシカ」)。
他のリング(=出版社)でも呼んでくれ。
みんな(=読者)は必ず知っている(はず)。俺こそが
正統派(=新本格)の申し子だと。
確かに
どじったこと(=「嘘つきパズル」)もある。そんなの愛嬌もときには必要。
忘れないで覚えていてくれ、ここに実力者がいることを!
自分でいうのもなんだけどな。でも他の人は何も言ってくれないしな。
その他のプロレスラー
江戸川 乱歩(=力道山)
ごめん、ただなんとなく入れてみたかっただけ。これを入れたいという魔力には勝てなかった。
とりあえず、
水平チョップ(=猟奇)で
視聴率No1(=明智小五郎シリーズ)だ!!
ということで。
霞 流一(=大仁田厚)
おれは
プロレス(=本格ミステリ)が大好きなんじゃぁーー!
プロレスを愛するその気持ち。気持ちだけなら誰にも負けていない。しかし彼が採ったその道を人はこう呼ぶ、
“邪道”(=バカミス)と。
歪みきった愛情も(=かに)、愛する気持ちには変わりない。
電流爆破で吹っ飛ぶのも(=とら)、それもプロレスを愛しているから。
釘バットで殴られても(=わに)、それでもプロレスを愛している。
有刺鉄線にからまっても(=ざりがに)、やっぱり俺にはプロレスしかない。
火を吹いて反則取られても(=かめ)、それは
“邪道”の生きる道。
プロレスラーでしかいられない。でも
“邪道”にしか生きられない。しかし俺は信じている。この道でも
頂点を極められると。
京極 夏彦(=前田日明)
皆が夢見る最強の呼び名。いまだ見果てぬ格闘王の称号。それを確かに手にした男がただ一人。
そう彼こそが誰もが認めるspan class=格闘王(=妖怪王)。
カール・ゴッチ(=水木しげる)の愛弟子がプロレス界全体をも揺るがした。
彼の影響によって巻き起こった
総合格闘技(=メフィスト賞)ブーム。すべては彼の後からできた道。
彼が目指した
“リアル・プロレスリング”(=陰陽士シリーズ)。その新しさが観客を呼ぶ。
彼が戦う
“リアル・ファイト”(=百物語)。そのすさまじさがさらに観客を呼ぶ。
その彼が行う
命を削る濃厚(=重厚なページ数)な戦いに人々は酔いしれる。
その
妥協を許さぬ格闘姿勢(=段落、行間、カバーへのこだわり)にさらに人々は酔いしれる。
あまりの激しい闘いに
怪我(=どすこい)を負うことがあったとしても、それでも彼は立ち上がる。
そう彼こそが
格闘王。たとえ他とは交わらずも、彼こそが
最強だという呼び声はいまだ健在。
井上 夢人(=グラン浜田)
一人、リングを流れ行く、その生き様は仕事人。
闘い(=書き)続けて、いく年月。
とった
ベルト(=江戸川乱歩賞等)は数知れず。
相棒と組んで闘ったときもあった。一人になったときもあった。
世界を渡り歩く者(=e-Novels)の先駆けでもあった。
その歩みは決して止まることはない。
彼は今でも現役の
“小さな巨人”(=微妙な巨人?)である。