亜愛一郎の狼狽


「DL2号機事件」
 爆破予告をされながらも、無事到着したプロペラ機。その機体に乗っていた客の中に成り上がりの工務店の社長がいた。爆破予告は彼を狙ったものなのか。社長の奇妙な言動を見て、カメラマンの亜愛一郎が仮説を述べるのであったが・・・・・・

「右腕山上空」
 製菓会社のCMのために、熱気球を飛ばすこととなり、元芸人が乗り込み出発した。その後、気球の様子がおかしくなり、ヘリコプターで近づいてみると、気球に乗っていた男は拳銃で撃たれて死亡していた。誰もいない上空ということもあり自殺と思われたが、亜愛一郎は殺人であると主張する。

「曲った部屋」
 新しく建てられたばかりだが、建物が傾いていたり、虫が大量発生したりという災難続きの団地があった。その団地の一室で、周囲の者と全く交流のない一人の男が死んでいるのが発見された。部屋の状況を見て、亜愛一郎は意外な真相を語り始める。

「掌上の黄金仮面」
 奈良の大仏を越える巨大な仏像の上で、黄金仮面に扮した男がビラを巻いていた。すると男は突然バランスを崩し地面に落下した。銃殺による死亡であった。向かいにホテルがあり、警官がそこで駆けつけると、女の絞殺死体と逃げようとしていた銀行強盗犯を発見する。しかし、この部屋からでは風の影響で、銃で狙いをつけるのは不可能。では、黄金仮面はどのように殺害されたのか?

「G線上の鼬」
 タクシー強盗が頻発するある日、またもや一台のタクシーが狙われた。命からがら逃げ出した運転手は、別のタクシーに助けを求める。警察と共に現場へ戻ると、そこにはタクシー強盗が死体が・・・・・・しかもタクシーから逃げる足跡は一つだけ。よって、タクシーの運転手が容疑者となったのだが・・・・・・

「掘出された童話」
“もりのさる おまつり の”という題が付けられた自費出版による童話。その童話はさる資産家の老人によって書かれたもの。しかし、その人物は強欲で、とても童話などを書く人物とは思えなかった。誤植だらけの童話に隠された真実とは。

「ホロボの神」
 戦時中、太平洋沖にて輸送船が爆撃に会い、船の乗組員百数十名は命からがら島へとたどり着いた。その島の名はホロボ島。そこで日本兵たちは原住民と出会うことに。彼らと友好な関係を築くのだが、原住民の村で起きた事件に巻き込まれることに。原住民の村長が妻の死体と共に堂にこもり、日本兵が持っていた拳銃で自殺を遂げたのだ。
 戦後、遺骨収集団として現地へと向かう船の中、その話を聞いた亜愛一郎が推理を披露する。

「黒い霧」
 金掘商店街が早朝黒く染め上げられた。カーボンの粉によって。同様の事件が以前にも起こったことがあるという。黒く染め上げられた商店街でケーキと豆腐が飛び交い、今度は商店街が白く染め上げられることに。そこへバキュームカーが・・・・・・通り過ぎていった(ホッ)。黒い霧はいったい誰が何のために?




内容・感想へ戻る