月 長 石 日 記  序文




 巷ではゴールデンウィークも始まるこの季節。私自身も休みをいくばくか取ることができた。こういった連休においてやりたいことというとやはり、


“積読作品の読了”


 たまりにたまった積読の書たち。当然ちょっとやそっとの連休だからといって全部読むことはできない(一年休みがあっても無理)。とはいうものの、こういう時期だからこそ普段は手にとることもためらってしまうような(自分で買って自分の家にあるにもかかわらず)長編作に手を出してみたいと考える。

 そこで、ここはHP上で経過を報告しながら読んでいけば、自分自身に対する脅迫はげみになると考えこのような企画に着手しようと考えた。

 題して


ゴールデンウィーク企画 課題図書 Web日記






 読了するまで毎日更新、果たしてゴールデンウィークが終わるまでに読み終わることができるのか。









 ではここでそのイケニエとなるべきこのようなはげみがなければ読む気にならない課題図書は何かというと、日記のタイトルにもなっている


「月 長 石」



 これだ! 某サイトをもってして“100年の積読”と言わしめた作品「月長石」。推理小説ファンなら何度も書店の本棚にて見かけたことがあるだろう。今でこそ、小説の分厚さというのは当たり前かもしれないが、そうした考え方が浸透していない300ページから400ページくらいの本が常識とされていた昔の時代から、所狭しと書店の本棚に鎮座していたあのサイコロのようなたたずまい。

 はっきりいって、買うだけで満足な1冊ともいえよう。自分の家の本棚にならんでいるだけで幸せな気分になれる。しかし、それだけでいいのだろうか! この“永遠の積読”といわれた作品。だからこそ読む価値があるのではないだろうか。

 そう、だからこそ今「月長石」を読めば、周囲の人たちから尊敬の眼差しを得、畏敬の念であがめられ、さらには異性からの熱い視線浴びることに・・・・・・

 まぁ、当然そんなことがないのはわかっているのだが、ようするに自己満足に浸りながら読んでいきたいということである。何日かかって読み終わるかはわからないが、とりあえず読み終わるまでは日記を続けていきたい。




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