屍 鬼 日 記

積読日記再び

  8月30日   ?日目 ようやく今ごろ感想を

 読了してからだいぶ経ちましたが感想UPしました。
 これで本当に「屍鬼日記」も本当の終了といえるでしょう。
 わざわざ読んでいただいた方、本当にごくろうさまでした。

 てなわけで、感想はこちら

  8月18日   10日目 残ったものはというと

 ついに読了!

 第四部 「傷ついた祈り」 下巻 P.495〜721
 終章 

 ついに「屍鬼」読了。読み終えるまでに10日間。けっこう長かった。

 第四部は急展開であった。一気に話がクライマックスへと突き進み、いままでの緩やかな展開がうそのよう。そのおかげもあり、ラスト200ページはあっという間に読み終わってしまった。
 いや、それにしてもこちらの予想を次々と覆す内容である。第二部が終わった時点でこれからこうなるのかと考えたらそれが覆され、第三部が終わった時点では結局こういうふうになるのかと思ったら、それさえも翻されるという展開になっている。見事に作者の手玉に取られたというところであろう。
 いやはやこれはホラー小説として夏に読むのには最適な本であった。今年は冷夏だったのでますます温度が下げられたかのような気分である。ちなみに秋口あたりに読むのにも丁度いいかもしれないので、まだ読んでないならば秋の夜長にもってこいであろう。

 感想は後日UPしたいと考えている。なるべく今週中にはすませたいものである。とりあえずこれで積読書が一冊片付いた。さぁ、これからまたさらなる積読書が待っている。今年中に読みたい本が多々あるので、秋に向けて猛スパートを切らねばならない。次はいよいよ「陰摩羅鬼」か!?


<現在の同時進行読本>
「奇商クラブ」 G.K.チェスタトン


  8月17日   9日目 死者でさえも鬱み始め

 現在下巻526ページ
 第三部 「幽鬼の宮」 下巻 P.3〜494
 第四部 「傷ついた祈り」 下巻 P.495〜

 第三部の内容は断片的に述べるならば、さらなる死の広がり、その異常さと裏側に薄々気づく人たち、大勢を襲う倦怠感、そして止めようのない闇。という感じで話はさらに続いて行く。
 第三部の感想を述べると、村人達の倦怠感というのは以外であった。逆に村人等による逆襲というものがどんどん進められていく章なのかと思っていたのだが、そのような展開には至らなかった。ようは、向こう側の人々の行動力が一枚上手であったともいてる。そして闇はさらなる広がりを見せ、村一面を覆い尽くす・・・
 だが、その覆いつつある“闇”も一枚岩ではないようだ。というのがラストを迎えようとする第四部の重要なキーではないだろうか。
 さて、あと残りわずか。終焉は如何に!?
読了まで下巻あと200ページ


<現在の同時進行読本>
「奇商クラブ」 G.K.チェスタトン


  8月16日   8日目 生者は疲れ果て・・・

 現在下巻400ページ
 第三部 「幽鬼の宮」 下巻 P.3〜

 本の長さとは何の関係もないのだろうが、とうとう登場人物達に疲れが見え始めてきた。あまりにも繰り返される死と葬儀。そして家族たちは何の対処もできないまま、ただ手をこまねいて見ているのみ。この事象に積極的に対処しようとする者達も何ら効果的な手はうてないまま。そしてその疲れは村人達だけでなく、向こう側の者達にも見え隠れしている。
 なんとなくここまできてしまうと、“どうなるのだろうか”というよりは“どうにもならないのだろうか”という域に達している。それでも序章から推測する限りでは誰かが何らかのアクションを必ずや起こすはず。キーとなる人物は何人かいるのだが、果たしてそのうちの誰が動き始めるのだろうか。
 物語はいよいよ、クライマックスへと突入する。

 読了するまで、あと2、3日といったところだろうか。
読了まで下巻あと326ページ


<現在の同時進行読本>
「死ぬほどいい女」 ジム・トンプスン 読了


  8月15日   7日目 それは救いようもなく・・・

 現在下巻300ページ
 第三部 「幽鬼の宮」 下巻 P.3〜

 いやぁー、下巻に入ってからは急展開といったところである。まだ読んでいない人が見ていたら困るので、もう内容は書くべきではないだろう。今までは書かれなかった側からの視点による記述がだんだんと増えてきている。このままでは物語の内容だけでなく、視点や主観さえも乗っ取られていってしまうのではなかろうか!?
 そして物語もこちらが先を予想すると、その予想が見事に覆されながら話が進められていく。その侵蝕していく様相はもう誰にも止めることはできないのではないだろうか。
 そろそろ話も核心へ、そしてクライマックスへと入っていく頃合であろう。どのようなカタストロフィが待ち構えているのか、かたずを飲んで見守るのみ。
読了まで下巻あと426ページ


<現在の同時進行読本>
「フィニイ128のひみつ」 紺野あきちか 読了
「死ぬほどいい女」 ジム・トンプスン

  8月14日   6日目 たぶん起き上がり・・・

 現在下巻148ページ
 第三部 「幽鬼の宮」 下巻 P.3〜

<第三部>
 医者の尾崎は村で起きている事態は伝染病ではなく、とある現象であると仮定する。尾崎は静信とともにその仮定が正しいかどうかを突き止めようとする。
 一方、村の外から越してきた結城家の長男、夏野はある人物を目撃する。夏野も村におこる怪異現象をおかしいと思い始め自分の力で突き止めようとする。

 いよいよ下巻に入り、話が動き出してきた。ここからはネタバレになりつつあるので、いつも書いている内容も徐々に断片的なものにしようと思っている。
 とうとう村人のみの視点だけではなく、事件を起こしている側からの視点からも書かれ始められてきた。ようやく事態があきらかになりつつあるものの、そのことに感づき始めている村人はごく少数。さて、これから村の怪異に人々はどう立ち向かっていくのかが見所である。
 二日目に重要そうな人物ということで3人ばかりあげたが、医師の尾崎と坊主の静信は出ずっぱりで活躍しているものの、結城のほうはほとんど登場してこない。それよりもその結城の息子の夏野のほうが重要人物となっている。あと何人かが繰り返し登場して目立っているといったところ。たいがいは死者となりつつあるし・・・。とはいうものの一度死んだものもまだまだ・・・。
読了まで下巻あと578ページ


<現在の同時進行読本>
「毒のたわむれ」 ジョン・ディクスン・カー 読了
「フィニイ128のひみつ」 紺野あきちか

  8月13日   5日目 村は死によって包囲されている

 上巻読了。現在下巻58ページ
 第二部 「深淵より呼びぬ」 上巻 P.297〜545
 第三部 「幽鬼の宮」 下巻 P.3〜

<第二部>
 さらに継続する死亡者たち。そして村に起こる奇怪な出来事。尾崎や静信はこれは本当にただ事ではないと感じ始める。そして人々が志望しているという事実でさえ、何らかの現象の一部でないかと考え始める。とうとう二人は村の外の力を借りようと役所の石田に書類をまとめるように頼むのだが、今度はその石田でさえも失踪してしまう。


 というところで、ようやく上巻を読了した。これから下巻にはいり村の行く末を目の当たりにすることになるのだろう。
 とりあえず上巻が終わっての感想なのだが、やはり長い、分厚いと感じられる。今までにも読み終えるのに時間がかかった本というのはたくさんある。ただし、たいがい読み終わるのに時間がかかる本というのは、あまり面白くない本であることが多い。しかし本書は面白い本であるにも関わらず読むのにこれだけ時間をかけている。その点からいってもこれは確かに分厚い本であるといえる。
 ただその分、著者が書きたいことが事細かに網羅されていて内容の濃いものになっているということは間違いない。村社会や地域における寺の役割、はたまた病気についてとそれぞれが詳しく書かれている。そのひとつひとつの内容にもよく調べて書かれているなぁと感心してしまう。本書が著者にとっての特別な力作であるということがいろいろなことからひしひしと伝わってくる気がする。そんな本である。

 さて、そろそろ下巻に取り掛かり早いうちに読了しよう。
(できれば次の日曜までには読み終わりたいのだがどうかな?)
読了まで下巻あと668ページ


<現在の同時進行読本>
「ピーター卿の事件簿」 ドロシー.L.セイヤーズ 読了
「毒のたわむれ」 ジョン・ディクスン・カー

  8月12日   4日目 何かがおかしいと気づき始める

 現在上巻452ページ
 第二部 「深淵より呼びぬ」 P.297〜

<第二部>
 あまりにも多すぎる原因不明の死に医者の尾崎はおかしいと感じ始める。尾崎は寺の静信や役所の者らと伝染病の可能性について考え始める。しかしながら既存の伝染病の症状が見られるものはない。村や外部にパニックを起こさないように彼らは密かに原因について調査を始める。しかし、そのような行動を嘲笑うかのように次々と犠牲者は増えてくる。
 また、村のなかでは“死”以外にも不審な出来事が次々と見受けられるようになる。なぜかここ最近深夜に突然引越しをして村を出て行くものが増えているのだ。さらには村の外で働いていたものが次々とその仕事を退職していたりと・・・

 第二部に入って物語りは急展開を見せるのかと思いきやそういうわけでもなかった。第一部にて起きた不審な出来事がさらに続々と増え続ける。なんとももどかしいのは、その原因が読み手側にもはっきりとはわからない。確かに不審な人物や場所というのは存在するもののいまだ明らかにはならない。登場人物らはなにもできずに右往左往しているのを読んでいるのももどかしく感じてしまう。しかし、こういった点が通常のパニックホラー小説とは異なり、じわじわと浸透しつつある恐怖というのが何ともいえない。そしてページをめくるたびに謎はまた鬱積していく。
 あぁー、早く下巻に入りたい。先がものすごい気になるーー。
読了まで上巻あと93ページ


<現在の同時進行読本>
「ピーター卿の事件簿」 ドロシー.L.セイヤーズ
「毒のたわむれ」 ジョン・ディクスン・カー

  8月11日   3日目 何故か村人が次々と死んでゆき

 現在上巻295ページ
 第一部 「鴉たち」 P.11〜295

<第一部>
 ついこの間まで元気だった男が突然死んでしまった。死因ははっきりわからず医者は急性心不全ということで処置をする。それを発端に次々と村人達が不可解な死を遂げる。老齢のものはわからなくもないのだが、死者の中には若いものも含まれている。それでもまだ村に何かが起きようとしている前兆だとは誰も気づかない。
 そんな折、とうとう兼正の土地に新しい住人がやってくる。家族の構成は主人とその妻そして中学生の娘、そして雑用係の若者に他にも医者や使用人たちがいるらしい。中学生の娘は病気がちで外に出ることができないため、療養もかねてこちらに住むことになったのだというのだが・・・
 そして村を襲う“死”はなおも続くのであった。

 第一部が終了した。いや、なかなか面白いという反面やはり長いとも思う。第一部は村の時間の流れにあわせたかのように、ゆるゆると時間が過ぎていくという感じだ。また、それだけではなくて多くの村人等による多視点という構成をとっていることもページが多く裂かれる原因であろう。ただ、そのゆっくりした流れが村にひたひたと忍び寄ってくる禍に対する効果にもなっている。真夏に読むのには最適な本であるかもしれない。
 また、本書で面白く読めるのは村社会について語られているところ。一つの村におけるヒエラルキーやその上下関係の中での持ちつ持たれつの関係、そして寺に対する尊敬の念。さらには昔から住む住人と新しく来た住人との考え方の違い。これは一つのパターンでしかないのかもしれないけれど、そういった部分が興味深く書かれている。
 さて、これから第二部に入っていくところである。どのような展開が待ち受けているのか楽しみである。
読了まで上巻あと250ページ


<現在の同時進行読本>
「魔宮の攻防 グインサーガ91」 栗本薫 読了
「ピーター卿の事件簿」 ドロシー.L.セイヤーズ

  8月10日   2日目 非日常な出来事が少しずつ

 現在上巻180ページ
 第一部 「鴉たち」 P.11〜

<第一部>
 溝辺町の集落の一つ“外場”。外場はもともと卒塔婆や棺を作って成り立ってきた地域である。その外場では夏になると鬼の面をかぶり卒塔婆を持って村をねり歩くという祭りが今でも行われていた。その祭りが終わって村のものたちがたむろしている中、トラックの姿を見かけることに。しかしそのトラックは何もしないですぐに引き返してしまうのであった。まるで道でも間違えたかのように・・・
 そのトラックがやって来たあたりには兼正という屋号で呼ばれた屋敷が存在していた。しかし、その屋敷が新しく建てかえられ誰かが新しく引っ越してくるのではと村の中でうわさになっていたのだった。にもかかわらず、いまだその家には誰も住んでおらず、周囲の人はその家で誰かを見たとかいうような噂が立ち始め幽霊屋敷であるかのように扱われていた。

 少しずつ“外場”という地域の様相が語られていく。その語られ方は多視点になっており、村に住むさまざまな人が紹介されつつ話は緩やかに進められていく。当初は人物表でも作りながらとも考えていたのだが、あまりにも登場人物が多いために全てを書き記すのはやめにしようと思う。ここまでの感触で重要そうに感じられるのは、

 結城:外からやってきてこの村に移り住む。妻と中学生の息子。夫婦別姓を名乗っている。
 静信:寺の副住職。動けない父に代わって寺の仕事を切り盛りする。
 尾崎:医者。父親を引き継ぎ外場での医者となる。

他多数。まだ、誰がちょい役で誰が重要な役なのかという細かいところまではわからない。今のところまでは動きがないわけではないのだが、まだ緩やかである。そしてようやくその緩やかな出来事のひとつではあるが、明らかに重要と思われる出来事が村に起こる。
 とはいうものの急展開となるのはもう少し先であろう。
読了まで上巻あと365ページ


<現在の同時進行読本>
「ダークエルフ物語 U」 R.A.サルバトーレ 読了
「ピーター卿の事件簿」 ドロシー.L.セイヤーズ

  8月9日   1日目 平和な村に不穏な気配が

 現在上巻80ページ
 序章 〜P.10
 第一部 「鴉たち」 P.11〜

<序章>
 町に火災が起こる。消防署のものたちが現場近くへと駆けつけてみるとすでに山々が燃え上がっている模様。燃えている地域は“外場”と呼ばれている地域。外部から外場の消防団に連絡しようとしても一切の連絡が何故か途絶えた状況。
 そんななか一台の車が外場を後にする。何故か車に棺桶をのせて・・・

 というのが話の始まりである。とはいうものの序章という章付けにはなっているもののこれが本作の終焉であるらしい。特殊な場所特殊な地域のようであっても実際には普通の人々が生活をしている。そこでいったい何が起こるのか? ということがこれから徐々に語られていくようである。
 分厚い本であるのだが、読み出してみると話の中にどんどんと引き込まれていく。思ったよりも読みやすいというのが現在の感想である。ということで今日の残りの時間ももう少し読みつづけてみたいと思っている。

読了まで上巻あと465ページ


<現在の同時進行読本>
「ダークエルフ物語 U」 R.A.サルバトーレ

  8月8日   0日目   

 ゴールデンウィークに行った月長石日記により、永遠の積読ともいわれる「月長石」を無事に読むことができた。よってまとまった休みのあるときにこのような企画を行えば本棚のこやしとなっている積読本を徐々に解消することができるのではないだろうか。
 というわけで、自分のみに好評なこの企画を今回もこのお盆の期間(まだ早いけど)を利用して行ってみたい。

 そこで今回の課題となる積読図書はこれだ!


「屍 鬼」  小野不由美著



「屍鬼」は1998年に新潮社からハードカバーにて上下巻で発売された。そしてその年の話題作となり、各種ランキングにおいても上位をしめた作品である。私も当時、ランキングによりその評判を知りハードカバーにて購入した。発行された年に買ったにも関わらずすでに六刷となっているのだからすごいものである。そして今現在では本書は新潮文庫として文庫化されている。
 結局のところ私自身としては完全に読む機会を逸して今に至るというわけだ。しかし、名作といわれたこの作品を本棚の隅に未読のまま追いやっておくのももったいないことであるし、また、ちょうど昨日小野氏の書いた講談社ミステリーランド「くらのかみ」を読了したばかりなのでこれも何かの縁というものであろう。

 というわけで、これからこの「屍鬼」を読んでいきたいと思うしだいである。
 上巻545ページ、下巻726ページ。二段組。うーーん分厚い。

 今回これを読むにいたり、なんといっても一番の強敵は暑さであろう。夏というのは一番読書が進まない時期である。そのなかでこの分厚い本をどのくらいのペースで読めるのだろうかということが心配な点である。
 一応、この日記は「屍鬼」を読んでいる期間は毎日更新するつもりであるが、例え自分の休みの時期が終わってしまったとしても読了するまでは続けていきたいと考えている。

 秋口になってもまだ続けているようなことがなければと。
読了まで上巻あと545ページ


<現在の同時進行読本>
「ダークエルフ物語 U」 R.A.サルバトーレ





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