Grand U-gnol   2004年海外ミステリBEST10


順位タイトル著 者出版社
1位魔術師ジェフリー・ディーヴァー文藝春秋
2位殺人者と恐喝者カーター・ディクスン原書房
3位サンセット・ヒートジョー・R・ランズデール早川書房
4位死を呼ぶペルシュロンジョン・F・バーディン晶文社
5位荊の城サラ・ウォーターズ創元推理文庫
6位閘門の足跡ロナルド・A・ノックス新樹社
7位チャーリー退場(復刊)アレックス・アトキンスン創元推理文庫
8位海のオベリストC・デイリー・キング原書房
9位奇術師クリストファー・プリーストハヤカワ文庫
10位蛇の形ミネット・ウォルターズ創元推理文庫

次点 「赤い霧」ポール・アルテ 







第10位「蛇の形」 ミネット・ウォルターズ(東京創元社 創元推理文庫)

 20年前に起こった、町の人々から疎まれていた黒人女性の死の真相とは? 一人の女性の執念の結集が実るとき、事件の背後に隠されたさまざまな真実が掘り起こされる。
内容・感想


第9位「奇術師」 クリストファー・プリースト(早川書房 ハヤカワ文庫FT)

 2人の奇術師の対決を描いた壮大な物語がここに幕を開ける。互いが生み出した瞬間移動トリックに互いが魅了されたとき、悲劇はさらなる方向へと突き進む。
内容・感想


第8位「海のオベリスト」 C・デイリー・キング(原書房)

 海上の船の中で、銃声が起き一人の富豪が殺された。すぐに拳銃を持っていた男が逮捕され、あっけなく決着されるのかと思いきや事件は様相外の方向へと・・・・・・そこに乗り合わせていた4人の心理学者による互いに推理が繰り広げられ犯人逮捕も時間の問題と思われたのだが・・・・・・
内容・感想


第7位「チャーリー退場(復刊)」 アレックス・アトキンスン(東京創元社 創元推理文庫)

 復刊ながらも捨てておくにはもったいないのでランクイン。これぞ舞台を用いた殺人劇の最高峰。舞台における舞台ならではの事件!
内容・感想


第6位「閘門の足跡」 ロナルド・A・ノックス(新樹社)

 ノックスもまだまだ良い作品を抱えているじゃないか! と、感嘆せしめた作品こそが新樹社ミステリー復活を祝うこの本。相変わらず地味な作風ながらも、波乱な展開と緻密な論理で楽しませてくれること間違いなし。
内容・感想


第5位「荊の城」 サラ・ウォーターズ(東京創元社 創元推理文庫 上下)

 盗人たちが一人の富豪をたぶらかし大金をせしめようと画策する。しかし、待ち受けていた計画とは裏切りに継ぐ裏切り。騙された者、騙した者が最後にたどりつくところとは!?
内容・感想


第4位「死を呼ぶペルシュロン」 ジョン・F・バーディン(晶文社 晶文社ミステリ)

 虚構なのか? それとも現実なのか? あやふやにも思える白昼夢のような世界の中で、記憶のおぼつかない男の真実をたどる旅が始まる。いったい何が仕組まれているというのか・・・・・・
内容・感想


第3位「サンセット・ヒート」 ジョー・R・ランズデール(早川書房)

 保安官の夫を殺したゆえに、保安官の地位に付くことになった子持ちの女。新たに2人の助手を抱えた彼女に多くの難問が突きつけられる。そして殺した夫が密かに調べていた謎が明るみになるとき、彼女は村の真実をかいま見ることに!!
内容・感想


第2位「殺人者と恐喝者」 カーター・ディクスン(原書房)

 反則すれすれのミステリー。いや、読む人によってはこの反則は認められないという事から出版当時は問題にさえなったこの一冊。何が問題なのかは読んでからのお楽しみ。
内容・感想


第1位「魔術師」 ジェフリー・ディーヴァー(文藝春秋 単行本)

 去年もディーヴァーの作品を1位にして、今年も1位にしてしまうとひいきにしているのではないかと思われてしまうかもしれない。しかし、本当に面白いのだからしょうがない。そんじょそこらの小説など吹き飛ばしてしまうぶっちぎりの面白さ! リンカーン・ライム対イリュージョニストとの手に汗握る対決が今ここに繰り広げられる。読んでない人はお見逃し無く。
内容・感想









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