Grand U-gnol   2004年国内ミステリBEST10


順位タイトル著 者出版社
1位麻耶雄嵩幻冬舎
2位アルファベット・パズラーズ大山誠一郎ミステリ
 フロンティア
3位ウサギの乱霞 流一講談社ノベルス
4位監獄島加賀美雅之カッパ・ノベルス
5位硝子のハンマー貴志祐介角川書店
6位紅楼夢の殺人芦辺 拓本格ミステリ
 マスターズ
7位さよならの代わりに貫井徳郎幻冬舎
8位グラスホッパー伊坂幸太郎角川書店
9位龍臥亭幻想島田荘司カッパ・ノベルス
10位暗黒館の殺人綾辻行人講談社ノベルス

次点 「レオナルドの沈黙」飛鳥部勝則 






第10位「暗黒館の殺人」 綾辻行人(講談社 講談社ノベルス 上下)

 十数年の沈黙を経て、構想八年の大作がついに2004年に登場した。これでもかといわんばかりに仕掛けのある館の中にて繰り広げられる連続殺人劇。そして緻密な論理は予想外の方向から読者へと襲い掛かってくる!!
内容・感想


第9位「龍臥亭幻想」 島田荘司(光文社 カッパ・ノベルス 上下)

 空の鎧の中にバラバラの死体のバーツを入れると・・・・・・なんと人々の目の前で鎧が立ち上がり、伝説の魔王が甦るのであった。閉ざされた村の中での伝説に基づいた数々の謎を解くのは、吉敷か? 御手洗か? はたまた石岡か!?
内容・感想


第8位「グラスホッパー」 伊坂幸太郎(角川書店)

 普通のサラリーマンが恋人の復讐を誓い行動に移したとき、同じくして自殺請負人と蝉といわれる2人の殺し屋も行動し始める。彼らが追うのは“押し屋”といわれた伝説の殺し屋。見ず知らずの3人が交錯したときに待ち受けている運命とはいったい!
内容・感想


第7位「さよならの代わりに」 貫井徳郎(幻冬舎)

 この作品は単なるラブ・ロマンスではない。そして単なるミステリーでもない。時を超えて繰り広げられる想像を越えたSFミステリーの真実が明らかにされたとき、主人公がとるべき行動とは!?
内容・感想


第6位「紅楼夢の殺人」 芦辺拓(文藝春秋 本格ミステリ・マスターズ)

 今年最高の歴史ミステリーであり、今年最強のメタミステリーでもある。立て続けに起こる不可能犯罪のオンパレード。その連続殺人事件の裏に秘められた驚愕の事実とはいったい!?
内容・感想


第5位「硝子のハンマー」 貴志祐介(角川書店)

 本格推理小説でもあり、倒叙小説でもある2004年の問題作。とにもかくにもリーダビリティに関しては今年最高峰と言い切れるこの一冊。本格推理小説はまだまだ無限の可能性を秘めている。
内容・感想


第4位「監獄島」 加賀美雅之(光文社 カッパ・ノベルス 上下)

 孤島にそびえ建つ難攻不落の刑務所。外部からの侵入が一切ない島にて起こる連続殺人事件の数々。不可能殺人、燃え盛る死体、不必要なまでに惨殺された死体などなど。この一冊の中に本格の数々の要素が詰め込まれている。何を読めばいいのか分らなければ、これ一冊読めば本格ミステリはお腹いっぱい間違いなし!
内容・感想


第3位「ウサギの乱」 霞 流一(講談社 講談社ノベルス)

 年の後半の本格ミステリ・ラッシュにより、前半のミステリ貢献者を忘れてやしませんか。そうそれこそが本書、霞氏流バカミスの最高傑作! 馬鹿馬鹿しいと思っているとウサギに足をすくわれる??
内容・感想


第2位「アルファベット・パズラーズ」 大山誠一郎(東京創元社 ミステリ・フロンティア)

 今年の後半に出たにもかかわらず、あっという間に今年の話題作にのし上がる。今年最高の正統派本格推理小説。ページをめくった途端、あなたはもう論理の罠にからめとられてしまう。
内容・感想


第1位「蛍」 麻耶雄嵩(幻冬舎)

“鴉”の衝撃からいく月日、そして“木製の王子”の緻密さからいく歳月。満を持して登場したのはこの作品。誰が騙しているのか? 誰を騙そうとしているのか? 騙されているのは誰なのか? ラストで待つ驚愕の真相とはいったい・・・・・・
内容・感想









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