順位 | タイトル | 著 者 | 出版社 |
1位 | 黒い駱駝 | E・D・ビガーズ | 論創海外ミステリ |
2位 | 百年祭の殺人 | マックス・アフォード | 論創海外ミステリ |
3位 | ムーンズエンド荘の殺人 | エリック・キース | 創元推理文庫 |
4位 | 夜に生きる | デルス・ルヘイン | ハヤカワミステリ |
5位 | ポーカー・レッスン | ジェフリー・ディーヴァー | 文春文庫 |
6位 | 小鬼の市 | ヘレン・マクロイ | 創元推理文庫 |
7位 | スケアクロウ | マイクル・コナリー | 講談社文庫 |
8位 | 六人目の少女 | ドナート・カッリージ | ハヤカワミステリ |
9位 | 踊る骸 | カミラ・レックバリ | 集英社文庫 |
10位 | 冬のフロスト | R・D・ウィングフィールド | 創元推理文庫 |
第10位「冬のフロスト」 R・D・ウィングフィールド(東京創元社 創元推理文庫)
フロスト警部、お変わりなく。いつもながらの警部が、いつもどおりの大忙しの中、数々の事件に挑む。ちょっとページ数多すぎではないかと思えるのだが、それでも結局読み通してしまう面白さ。
第9位「踊る骸」 カミラ・レックバリ(集英社 集英社文庫)
昨年のランキングに引き続き、またこのシリーズが当ランキング・ベスト10入り。回を重ねるごとに面白くなるというシリーズ作品。前作を読んだときは、それが最高だと思ったのだが、今作はさらに傑作。まさに読み逃すことのできないシリーズ。
第8位「六人目の少女」 ドナート・カッリージ(早川書房 ハヤカワミステリ)
これぞ行き過ぎのサイコサスペンス巨編。殺人者も行き過ぎであれば、事件に挑む警察官も行き過ぎ。すでに登場人物全員サイコ!!
第7位「スケアクロウ」 マイクル・コナリー(講談社 講談社文庫)
今回のコナリーの作品はボッシュものではなく、忘れた人も多いであろう「ザ・ポエット」に登場したジャック・マカヴォイが再登場。ボッシュ・シリーズではないところが惜しいのだが、それでも読ませてくれるミステリ作品であることは間違いなし。
第6位「小鬼の市」 ヘレン・マクロイ(東京創元社 創元推理文庫)
スパイ小説のようなミステリ作品。戦時中という時代性がうまく表された作品。
第5位「ポーカー・レッスン」 ジェフリー・ディーヴァー(文藝春秋 文春文庫)
近年、長編よりも短編のほうが評判の良いディーヴァー。それもそのはず、この作品集を読んでもらえば一目瞭然。リンカーン・ライム登場の短編も有り。
第4位「夜に生きる」 デルス・ルヘイン(早川書房 ハヤカワミステリ)
個人的にはルヘインの今までの作品のなかで、これが一番。“夜に生きる”という男の生き様に魅せられる。
第3位「ムーンズエンド荘の殺人」 エリック・キース(東京創元社 創元推理文庫)
これぞ“現代版「そして誰もいなくなった」”こんな風に紹介される作品はたいていハズレが多いのだが、この作品に関してはなかなかのでき。今年の海外の近代本格ミステリ界のなかで一番の収穫。
第2位「百年祭の殺人」 マックス・アフォード(論創社 論創海外ミステリ)
密室殺人が披露されるものの、読者の思惑とは異なる方向へと突き進む。ただ、それはそれで面白いと感じられてしまう。「魔法人形」という作品が訳されているがこちらもお薦め。
第1位「黒い駱駝」 E・D・ビガーズ(論創社 論創海外ミステリ)
やっぱりチャーリー・チャンは期待を裏切らない。犯人の指摘についてはややあっさり目なのだが、プロットの複雑さには唸らされる。