Grand U-gnol   2013年海外ミステリBEST10


順位タイトル著 者出版社
1位黒い駱駝E・D・ビガーズ論創海外ミステリ
2位百年祭の殺人マックス・アフォード論創海外ミステリ
3位ムーンズエンド荘の殺人エリック・キース創元推理文庫
4位夜に生きるデルス・ルヘインハヤカワミステリ
5位ポーカー・レッスンジェフリー・ディーヴァー文春文庫
6位小鬼の市ヘレン・マクロイ創元推理文庫
7位スケアクロウマイクル・コナリー講談社文庫
8位六人目の少女ドナート・カッリージハヤカワミステリ
9位踊る骸カミラ・レックバリ集英社文庫
10位冬のフロストR・D・ウィングフィールド創元推理文庫







第10位「冬のフロスト」 R・D・ウィングフィールド(東京創元社 創元推理文庫)

 フロスト警部、お変わりなく。いつもながらの警部が、いつもどおりの大忙しの中、数々の事件に挑む。ちょっとページ数多すぎではないかと思えるのだが、それでも結局読み通してしまう面白さ。
内容・感想


第9位「踊る骸」 カミラ・レックバリ(集英社 集英社文庫)

 昨年のランキングに引き続き、またこのシリーズが当ランキング・ベスト10入り。回を重ねるごとに面白くなるというシリーズ作品。前作を読んだときは、それが最高だと思ったのだが、今作はさらに傑作。まさに読み逃すことのできないシリーズ。
内容・感想


第8位「六人目の少女」 ドナート・カッリージ(早川書房 ハヤカワミステリ)

 これぞ行き過ぎのサイコサスペンス巨編。殺人者も行き過ぎであれば、事件に挑む警察官も行き過ぎ。すでに登場人物全員サイコ!!
内容・感想


第7位「スケアクロウ」 マイクル・コナリー(講談社 講談社文庫)

 今回のコナリーの作品はボッシュものではなく、忘れた人も多いであろう「ザ・ポエット」に登場したジャック・マカヴォイが再登場。ボッシュ・シリーズではないところが惜しいのだが、それでも読ませてくれるミステリ作品であることは間違いなし。
内容・感想


第6位「小鬼の市」 ヘレン・マクロイ(東京創元社 創元推理文庫)

 スパイ小説のようなミステリ作品。戦時中という時代性がうまく表された作品。
内容・感想


第5位「ポーカー・レッスン」 ジェフリー・ディーヴァー(文藝春秋 文春文庫)

 近年、長編よりも短編のほうが評判の良いディーヴァー。それもそのはず、この作品集を読んでもらえば一目瞭然。リンカーン・ライム登場の短編も有り。
内容・感想


第4位「夜に生きる」 デルス・ルヘイン(早川書房 ハヤカワミステリ)

 個人的にはルヘインの今までの作品のなかで、これが一番。“夜に生きる”という男の生き様に魅せられる。
内容・感想


第3位「ムーンズエンド荘の殺人」 エリック・キース(東京創元社 創元推理文庫)

 これぞ“現代版「そして誰もいなくなった」”こんな風に紹介される作品はたいていハズレが多いのだが、この作品に関してはなかなかのでき。今年の海外の近代本格ミステリ界のなかで一番の収穫。
内容・感想


第2位「百年祭の殺人」 マックス・アフォード(論創社 論創海外ミステリ)

 密室殺人が披露されるものの、読者の思惑とは異なる方向へと突き進む。ただ、それはそれで面白いと感じられてしまう。「魔法人形」という作品が訳されているがこちらもお薦め。
内容・感想


第1位「黒い駱駝」 E・D・ビガーズ(論創社 論創海外ミステリ)

 やっぱりチャーリー・チャンは期待を裏切らない。犯人の指摘についてはややあっさり目なのだが、プロットの複雑さには唸らされる。
内容・感想







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