Grand U-gnol   2022年国内ミステリBEST10


順位タイトル著 者出版社
1位名探偵に甘美なる死を方丈貴恵東京創元社
2位ダミー・プロット山沢晴雄創元推理文庫
3位加賀美雅之未収録作品集加賀美雅之光文社
4位仕掛島東川篤哉東京創元社
5位方 舟夕木春央講談社
6位黒石 新宿鮫XU大沢在昌光文社
7位揺籃の都羽生飛鳥ミステリ・フロンティア
8位名探偵のいけにえ白井智之新潮社
9位煉獄の時笠井潔文藝春秋
10位いけないU道尾秀介文藝春秋






第10位「いけないU」 道尾秀介(文藝春秋 単行本)

 サプライズ系のミステリが好きな人にお薦め。各話の終わりに、ちょっと内容を考えさせられる具合が丁度よい感じ。続編ではないので、この作品からでも普通に読むことができる。
内容・感想


第9位「煉獄の時」 笠井潔(文藝春秋 単行本)

 読みにくいわ、時間はかかるわ、本が重いわで、読み通すのが大変な作品。ただ、披露されるミステリに関しては、矢吹駆らしい推理が展開され、満足させられるものとなっている。
内容・感想


第8位「名探偵のいけにえ」 白井智之(新潮社 単行本)

 今年の注目作品のひとつ。実際にあった“人民寺院”にまつわる事件を題材としたミステリ。怒涛の推理が展開され、ミステリ作品としての内容が濃いものとなっている。
内容・感想


第7位「揺籃の都」 羽生飛鳥(東京創元社 ミステリ・フロンティア)

 前作「蝶として死す」は、連作短編歴史ミステリとして面白かったが、今回は長編の歴史ミステリとなっている。フェアプレイにこだわったミステリ模様が展開されている。
内容・感想


第6位「黒石 新宿鮫XU」 大沢在昌(光文社 単行本)

 シリーズながら見逃せない作品。殺し屋“黒石”や“八石”という8人からなるメンバーの謎など、思わず気を惹かれるような要素満載。新宿鮫の活躍はまだまだ続く。
内容・感想


第5位「方 舟」 夕木春央(講談社 単行本)

 国内作品としては今年一番の目玉作品と言えるであろう。著者の夕木氏の名前を一気に高めた作品。最後まで読めば、闇色の濃い、ダークミステリという印象が強く残る。
内容・感想


第4位「仕掛島」 東川篤哉(東京創元社 単行本)

 タイトルからして、館になんらかの仕掛けがあることは容易に予想されるのだが、まさかこんな仕掛けだったとは! ミステリ的によりも、その仕掛け自体を結構気に入ってしまった。
内容・感想


第3位「加賀美雅之未収録作品集」 加賀美雅之(光文社 単行本)

 単行本化されていなかった加賀美氏の作品を集めた作品集。この著者の作品らしく、とにかくミステリ色が濃い内容の作品ばかり。これ一冊で本格ミステリを十分堪能できるような内容。
内容・感想


第2位「ダミー・プロット」 山沢晴雄(東京創元社 創元推理文庫)

 発表された年は古いものの、一冊の本として出版されるのは初ということで、ランキングイン! 手の込んだアリバイトリックを堪能できる作品。
内容・感想


第1位「名探偵に甘美なる死を」 方丈貴恵(東京創元社 単行本)

 VR空間でゲームを楽しむはずの企画が、VR空間と現実を交えてのデスゲームに参加させられることとなる。VR空間という設定を存分に生かしたミステリが展開されている。
内容・感想







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