順位 | タイトル | 著 者 | 出版社 |
1位 | 潔白の法則 | マイクル・コナリー | 講談社文庫 |
2位 | 業火の市 | ドン・ウィンズロウ | ハーパーBOOKS |
3位 | 優等生は探偵に向かない | ホリー・ジャクソン | 創元推理文庫 |
4位 | フルスロットル/死亡告示 | ジェフリー・ディーヴァー | 文春文庫 |
5位 | デイヴィッドスン事件 | ジョン・ロード | 論創海外ミステリ |
6位 | ヨーク公階段の謎 | ヘンリー・ウェイド | 論創海外ミステリ |
7位 | ポピーのためにできること | ジャニス・ハレット | 集英社文庫 |
8位 | ブランディングズ城のスカラベ騒動 | P・G・ウッドハウス | 論創海外ミステリ |
9位 | 悪魔を見た処女 | エツィオ・デリコ | 論創海外ミステリ |
10位 | 殺しへのライン | アンソニー・ホロヴィッツ | 創元推理文庫 |
第10位「殺しへのライン」 アンソニー・ホロヴィッツ(東京創元社 創元推理文庫)
今回のホロヴィッツ描くホーソン・シリーズは、このランキングでは10位の位置に。内容は決して悪くなく、普通によくできたミステリであるのだが、全体的に地味な印象はぬぐえなかった。
第9位「悪魔を見た処女」 エツィオ・デリコ(論創社 論創海外ミステリ)
中編が2編収められている作品集となっているのだが、そのうち表題作の「悪魔を見た処女」が良くできていた。そんなに期待せずに読んでいたがゆえに、意外なサプライズ・ミステリとなっていたことに驚かされた。
第8位「ブランディングズ城のスカラベ騒動」 P・G・ウッドハウス(論創社 論創海外ミステリ)
ミステリというよりは、ユーモア・サスペンス小説として楽しめる内容。ただ単に、ドタバタ劇が展開されるというだけではなく、しっかりとどのような結末に到達するのかと、読者の気を引きながら話が進められてゆく。
第7位「ポピーのためにできること」 ジャニス・ハレット(集英社 集英社文庫)
今年の目玉作品? もしくはスマッシュ・ヒットくらいかな? メールやテキスト文章からなる事件証拠から真実を掘り出していくという作業がなされる。資料を読むだけの作業となるのかと思いきや、その資料が意外とエンターテイメントしていて、結構楽しかったりする。
第6位「ヨーク公階段の謎」 ヘンリー・ウェイド(論創社 論創海外ミステリ)
地道な警察小説として楽しめる内容。階段の途中でぶつかった際に起きたと思われる殺人事件。基本的にはその謎のみではあるのだが、意外と気を惹かれる内容となっている。
第5位「デイヴィッドスン事件」 ジョン・ロード(論創社 論創海外ミステリ)
近年、徐々に訳されつつあるジョン・ロード描く、プリーストリー博士が主人公のミステリ。トラックの荷台に乗った男が死体となって発見されるという事件。この事実に、なんらかの事件性がありうるのか? 一見、簡単そうな事件でありながら、読み手の考えを上回る結末が待ち受けている。
第4位「フルスロットル/死亡告示」 ジェフリー・ディーヴァー(文藝春秋 文春文庫)
今年はディーヴァーの作品が長編2冊と短編集(邦訳版は2分冊)が邦訳されたが、チョイスしたのは短編集のほう。シリーズキャラクターが登場するものもあるのだが、何気にノン・シリーズ短編作品の方が面白かったりする。
第3位「優等生は探偵に向かない」 ホリー・ジャクソン(東京創元社 創元推理文庫)
「自由研究には向かない殺人」に続き、今年もランクイン。こちらは、完全に前作の続編となっているので、是非とも前作から続けて読むことをお勧めしておきたい。今回も女子高生探偵が悩みながらも事件解決に挑む!
第2位「業火の市」 ドン・ウィンズロウ(ハーパーコリンズ・ジャパン ハーパーBOOKS)
ウィンズロウによるマフィアものの作品ということで、だいたい想像つきそうな内容。であったとしても、ウィンズロウが書けば、やっぱり面白い。三部作の第一作ということで、今のうちにお見逃しなく。
第1位「潔白の法則」 マイクル・コナリー(講談社 講談社文庫)
今作は“リンカーン弁護士”シリーズということで、ガチガチの法廷小説。しかも容疑者はシリーズ主人公のミッキー・ハラーその人。自ら自身の弁護を行う法廷闘争の行方は!?